Inscryptionネタバレあり感想。あなたはゲームを愛していますか?

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Steam

あなたはゲームを愛していますか?

 

あなたがもし

  • 物語に散りばめられた要素からの考察を楽しめる
  • 最後の一滴までゲーム要素を絞りつくす
  • 面白さは置いといて発想の斬新さを評価できる
  • ゲームの一本一本を比較せず、目の前の「そのゲーム」を愛せる

という、ゲームを愛する真のゲーマーであるならば楽しめる、あるいは楽しめたでしょう。

 

僕はそのどれをも持っていない。

ゲームを愛していませんでした。

 

 

どうも、自称「老害ゆとりにわかゲーマー」、ひきこもりたいともです。

 

今日は老害ゆとりにわかゲーマーらしく、傑作と名高いInscryptionに感想(偏見と私怨を合わせた愚痴の意)をぶつけていきます

皆で「美味しいね!」って楽しく焼肉を食べてるところに「いや、○○って店の方が美味いよ」と冷や水を浴びせるような記事になります。逆張りガイジと言われても「そうですね」としか返せない!

 

老害ムーブやゆとりムーブが嫌いな人はブラウザバックを頼むぜ!

あ、あとOneShotPony Islandあたりも絡めて書いてるので、そこらへんをネタバレされたくない人もブラウザバックをよろしゅう。

 

ネタバレあり感想 退屈なゲーム

僕のツイートで以前こんなこと(↓)を書きました。

Inscryption、プレイする価値はなかった。

退屈なカードゲームと、退屈な脱出ゲームと、退屈なRPGを組み合わせて退屈なゲームになってたなぁ。

ネタバレ厳禁と言うのをよく見るけど、ネタバレするほどの内容もない。 正直期待外れ。全く楽しめなかった。

レビューみてたら、考察好きはハマるかも?

上記ツイートで言いたいことは大体カバーできてますが、「なぜこれを言ったか」ということに注目しつつ、Inscryptionの嫌いな所を語っていきます。

 

DOOMのカギ探しを延々させられてる印象をもつゲーム

これがただのSlay the Spire風カードゲームで1章の感じがずっと続いて「悪の四天王を倒せ!」的なストーリーなら、「Slay the Spireに劣るがまぁまぁだった」で50点くらいでした。たぶん。

 

みなさんご存知の通りSlay the Spireは100点満点中150点のゲームなので、似たようなゲームを作ればそれなりに面白くなります。

参考:Slay the Spire感想。気持ちよくない圧倒的神ゲー。

Slay the Spireクローンのローグライトデッキビルドが山のように出ていることからもわかりますね。

 

でもこのゲーム、本質がストーリーなんです。

↑プレイ15分くらいでカードゲームが本質ではないと気づかされた瞬間。勝てるはずだった盤面をなんの前触れもなくひっくり返されるシーン。

 

「カードゲームだと思ってプレイしていたら、ルール(勝敗)をゲーム側の都合で曲げられる」んです。

こうなるともはや真面目にプレイするのがバカバカしく、メインのプレイ時間であるカードゲームが、ストーリーを進めるために「させられる」ゲームという認識になります。

 

他ゲーで言うと、DOOMのカギ探しとか、逆転裁判の探偵パートとか、シレンシリーズのメインストーリーとか。まぁ色々あるんですが……

  • DOOMなら戦闘シーンに進むために「探させられる」カギ探し。
  • 逆転裁判だと裁判シーンに進むために「させられる」探偵パート。
  • シレンだと99Fダンジョンに挑戦するために「消化させられる」メインストーリー。

僕の大好きなゲーム達ではありますが、「させられる」と感じる部分です。ニュアンスが伝わればいいんですが。

 

それを踏まえ、Inscryptionがカードゲームでなく「ストーリーを追うゲーム」という頭になってしまうと、もうカードゲームへの認識は「させられる」ゲームと化すんですよね。

そんな「させられる」ゲームが2章3章と面白くなっていくならまだしも、たいして変わり映えもせずなんなら飽きも相まってつまらなくなっていくので嫌気がさしてきます。

 

それだけにとどまらず、なんと全然面白くない脱出ゲーム付き!

とも
とも

えっ、なんでこんな退屈な無料脱出FLASHゲームみたいなこと突拍子もなくやらされんの?

これも「させられる」ゲームです。

 

さらにその主軸となるストーリーも考察とARG(代替現実ゲーム=ゲームと現実を混ぜた遊び。発売から1~2週間でリアルの謎解き班にて全て攻略され終了しています)に丸投げ! つまりゲームで完結してないんです。

 

こうなるとInscryptionというゲームそのものがゲーム外の要素のために「させられるゲーム」になってしまってるんですよね。

 

とも
とも

ゲームはゲーム内で完結させろ!!!

 

と、余談ですがサガスカの時もキレてました。でもサガスカはBGMが良かったのと戦闘がRPGにしては爆裂に面白かったので良ゲーです。

関連:サガ・スカーレットグレイス緋色の野望の感想。どんな人にオススメ?

 

一方でInscryptionは……

  • BGMやキャラクターはイマイチツボにはいらず
  • 脱出ゲームの作りが下手
  • Slay the Spireに比べるとゲーム部分は退屈でなんなら進むごとにつまらなくなっていく
  • 体験としてもOneShotやPony Islandを体験済みだと衝撃度がまったくものたりず退屈
  • そもそも考察やARG頼りの、わかりづらく薄く退屈な物語

という感じ。

ここをもっと深掘りすることもできますが本筋から逸れるので置いときます。

 

言いたいことは「とてつもなくがっかりした」ということ。

期待を悪い方向にガンッガン裏切られた。

愛せるところがありませんでした。

 

僕はゲームを愛していなかった。Inscryptionは僕にとって相性最悪のゲームだった

この記事の一番最初に

  • 物語に散りばめられた要素からの考察を楽しめる
  • 最後の一滴までゲーム要素を絞りつくす
  • 面白さは置いといて発想の斬新さを評価できる
  • ゲームの一本一本を比較せず、目の前の「そのゲーム」を愛せる

という要素をゲームを愛する人の性質として上げました。

 

↑こんな露骨に謎っぽいのを置かれたらワクワクしちゃうでしょ! と思ってたけど実際はARGだよりでがっかりした1シーンの画像

 

でも、僕はゲームを愛していませんでした。

割と様々なゲームに対して

  • 丁寧にストーリーを描けよ。「考察」と名をつけて未完成の物語をユーザーに投げて逃げるなよ
  • 一口かじって美味しさが分かるゲームを作れよ。完食前提でゲームを作るな
  • 土台あってこその「斬新な発想」だろ。緩い土台から目をそらし「斬新な発想」を免罪符に使うな。
  • 昔出たゲームと比較して、真に面白いところ、心を動かすところはあるか? よく「他を下げずに推せ」とは言うけど、比較したほうが圧倒的に分かりやすく、比較したら「劣ったほう」はあぶりだされるでしょ。

と、常日頃から「お客様根性」丸出しでゲームを見ています。

 

で、もうおわかりかと思いますが(InscryptionというかPonyIslandをプレイした時も思いましたが)、この作者と合わないんでしょうね。僕のゲーム観が。

 

この作者、薄っっい内容をメタ的な衝撃体験でごまかそうとする節があるんですよ。

しかもその「衝撃体験」も非常にちゃち。

 

というかゲーム部分の土台が緩いのでゲームにのめり込めず、のめり込めないが故に衝撃体験を出されても「はぁ、そうですか……」としか思えない。

テーブルに何にも乗せずにするテーブルクロス引きって感じです。やってることはわかるし、グラスが乗っている状態と同じことをやっているのに「おお!」が湧かない。「グラスを乗せている」という緊張感の演出というエンタメがないから。

 

↑多分衝撃のシーンで本来なら「うおおお! ゲームが180度変わった! すげえええ!」ってなるだろうけど、内容が薄かったので「いや、まだ続くの……?」と嫌気がさしたシーン

 

マージでPony Islandもゲーム部分つまんなかったですし、もう少しゲーム部分とストーリーに力を入れて欲しいと思います。「メタ要素入れときゃお前ら満足するんだろ?」みたいなのが透けて見える。ユーザーを舐めすぎ。

 

ネタバレせずに買えという諸刃の剣

僕はこのゲームを様々なところで圧倒的好評を受けていて、どこでも「ネタバレせず買え」と書かれていたから素直に速攻でポチりました。

んで最初ゲームを開始した直後人間の声が入って「ゲーム内ゲーム的なやつね」と判断した直後、Newgameが押せず、押して「ボゥ」っという表現とサウンドで「はあああ……これPony Islandの作者かよ……」とド落胆した記憶があります。(この表現と流れで「メタ要素のあるゲーム」と解ってしまうのががっかりなんですよ)

 

ponyislandnokioku

↑つまんなかったPony Islandを思い出してド落胆した起動直後の画面

 

とも
とも

ま、まぁ、同作者でもこんだけ評価高いしカードゲーム要素も楽しめるらしいからやってみるか……

 

と、プレイしてみたら、素直なカードゲームでそこそこ面白い!

……と思ったのも束の間どんどん面白さが無味乾燥なものになっていく。

嫌な予感がしつつも最後までやったら結局退屈なゲームかつ完結してない。

「は? これでおわり?」と思って情報を調べたら、ゲーム自体がARGに続くらしい。

んでARGをすれば気持ちよく終われるのかと思ったら、常人には解けない難度。

それゆえ攻略情報的な物を探したら、発売1~2週間で攻略と盛り上がりが終わったARG(既に参加の余地がない)を見せられるんですよ。

新品のゲームを買ったはずなのに、既に使用済みの「最終章の追加DLCコード」が付属している中古品をプレイさせられた気分ですね。

 

参考:『Inscryption』をクリアした人のための攻略情報 

>>より大きな物語は、Daniel Mullins のサーガとして次のゲームに続くかもしれません。

 

そしてそこまでやって物語がオチてない!

 

とも
とも

ふざけるな!(怒

 

一体なんのために10時間以上かけてクリアしたのかわからんよ……。

 

そして「ネタバレせずにプレイせよ」が、完全に「ストーリーの完成してないゲームを知らずに買わせるための誘導」になってるんですよ。

いやもちろん衝撃体験のあるゲームなので、もしネタバレされたら衝撃が薄れるデメリットはあるかとは思います。

とはいえ結末が結末なので「ネタバレせずにプレイせよ」は諸刃の剣だと思うんですよね。ことこのゲームでは。

これでSteam返品期限内なら百歩譲って許しますが、10時間以上プレイしないと終わらないし、終わらないとわからないという悪質なレビューだとすら感じます。

 

たとえばですけど、OneShotの謎解きみたいに「OLD_DATA」のzipをローカルゲームファイルに入れて、そこから出来るようなもっと誰でもできる謎解きにしてスッキリ終わらせるとかじゃダメだったんですかねぇ。その方が誰でも参加できるし、終わった謎解きという祭りを見つめるむなしさもなくなりますし。

まぁ技術的にできるかはわかりませんし、そうしたところでこの退屈なゲームが面白く感じるわけでもないですが、理不尽さと「終わったゲームをプレイさせられてた」感は少なくとも薄れてたでしょう。

 

とも
とも

いや、ほんと、なんで高評価なんですかね。

 

多くの人が「ネタバレ厳禁」と言って、良いところを語ってないのでさっぱりです。

「皆面白いって言ってるから面白いゲームなんやろ! 『おすすめ』! 良いところはぱっと思い浮かばないけど、皆言ってるから『ネタバレ厳禁』って言っとこ!」みたいな人が多いんじゃないかと邪推するレベルです。

 

一応僕も慣例的に「ネタバレ」とタイトルに書きましたが、上でも書きましたがネタバレと言うほどの内容もないゲームだと思ってます。

このゲームにおいて「いきなり世界観が変わる」とかは「マリオの1-1をクリアしたら1-2で地下になるよ」くらいの意味合いにしか感じません。

 

ゲームを愛していなければ楽しめないInscryption。あなたはゲームを愛していますか?

というわけで、Inscryptionの感想でした。

 

改めて聞きますが、あなたはゲームを愛していますか?

これに堂々とYESと答えている人が、高い評価をこのゲームに与えているイメージです。

 

NOでInscryptionがつまらなかったあなた! 僕と一緒にグチグチ文句を言って傷をなめ合いましょう!!

ひねくれ系ゲーマーのあなたに「それな!」と言っていただくためにこの記事を書きました

 

僕も小さな役立つものになれればいいなぁ。

 

……まぁ~レビューに文句を言いましたが、結局自分が本当に好きなゲームはどんなレビューサイトで見ても発掘することができず、自分で遊んで体験するしかないんですよね。

なので、ある程度評価が高いゲームは触るようにしてます。

今回のInscryptionはそんな中で出会った「めちゃくちゃレビュー評価は高いけどつまんなかったゲーム」の中の1本というだけだったんですが、「Slay the Spire(カードゲーム)風」というような触れ込みにより(僕はSlay the Spire大好きマンです)あまりにも個人的に期待度が高かっただけに憎しみが噴出してしまった哀れなゲームです。すまんな。

 

 

過去の僕の好きなゲームを改めて眺めても(参考:僕のおすすめゲーム)こういうゲームが好きじゃない事がわかるんですが、「こういうゲーム」かどうかはプレイしないとわかんないんですよね。ぐぬぬ。

とくにこの作品は「ネタバレ厳禁」の元、レビューを漁らずプレイしてしまったので。

いや、ほんと、面白いかつまらないかは置いといたとしても「ゲーム外の要素に発売からリアルタイムで参加しないと真に遊んだと言えないゲーム」って、不完全な商品だと思うんですけどねぇ。それに参加した人が高評価するのはわからんでもないですが、それに乗り遅れた人たちが評価するのはなんでなんだ?

退屈で完成度の低い(カード、脱出、RPG)ビデオゲーム。完結しておらずメタだよりの雑なストーリー。Inscryptionというビデオゲーム自体が「させられるゲーム」と化している構成。

そしてそれら「ネタバレてもプレイすべきではないと判断する材料が必要なゲーム」に「ネタバレ厳禁」という考えなしの罠のようなレビューの悪質さ。

プレイ前からプレイ後まであらゆる要素が全てが悪い方向に向いていました

 

改めて思いますが僕はゲーム自体を愛しているわけではなく、「ゲーム内要素(音楽であったり、キャラクターであったり、ゲーム自体の面白さであったり)」に愛を見出し、ゲームに依存しているだけだなぁ、なんて思わされました。

どんなゲームでも受け入れるよ、という慈愛のあふれるゲーマー以外には絶対におすすめしません。

 


最後に記事を面白いと思った方へ、ちょろっと告知させて下さい。

たまーにツイッターでこんな感じでゲームの感想を喋ったり記事の更新告知などをしているので、気になる方はツイッターをフォローしていただければ嬉しいです。

ツイッターはこのリンクから

 

とも
とも

普段はゲームや東方や日常や愚痴やごちゃまぜで喋ってるので、やかましかったらいつ外して頂いても構いませんので

 

それでは、長くなりましたが以上です。

お読みいただきありがとうございました。

 

コメント(承認制のため反映まで時間がかかります)

  1. 匿名 より:

    まるでオコジョのような情緒のない感想文 新手のロールプレイかと思った
    プレイミスだな。

    • ひきこもりたいとも ひきこもりたいとも より:

      コメントありがとうございます。
      どう受け取ったらいいのかちょっと難しいコメントですね。
      プレイミスと感じたというのは伝わってきたのでそこに返信させていただくと、確かに感想文のプレイング(?)って難しいんですよね。公開するまでずっと「どう書けば読者さんに伝わるだろうか」ということは頭を悩ませ続けていました。(と、悩んだ挙句変に言葉を選んだのがロールプレイと感じたのかもしれません)
      結果的にプレミと感じられたことは僕の実力が単に足りなかっただけだと思うので、今後精進していきます。今後の僕の成長を見守って頂ければ嬉しいです!

  2. 加藤 より:

    こんにちは。

    ネットのどこを探しても、絶賛の嵐なので
    自分と似た感想の記事を見つけて、安心しました。

    モード1は脱出ゲーム+ローグライクとして楽しめましたが
    肝心のゲーム部分は、UIやテンポも悪く
    モード2、モード3と変わるに連れて
    「まだ続くの……」という気持ちでいっぱいでした。

    「あそこまで絶賛されているゲームなのだから
    最後に圧倒的なオチがあるのだろう」という期待のみを
    モチベーションにクリアしましたが
    結局は(ゲーム内では)尻切れトンボな終わり方……

    自分が勝手にハードルを上げていただけかもしれませんが
    最後までプレイをする必要がある分
    ただのつまらないゲームよりも、大きな虚無感に襲われるゲームだと思います。

    • ひきこもりたいとも ひきこもりたいとも より:

      加藤さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
      僕も全く同じで「自分と似た感想が無いか……」と探しまくってもほぼ見当たらずこの記事を書いたので、孤独を分かち合える方と出会えたことにうれしさと安堵を覚えています。
      そして仰る通りのことを思いました。
      「期待のハードル」を全く超えてくれないガッカリさに虚無感を覚えるんですよねぇ。「これだけ絶賛されているんだ、何か面白いことがあるはず!」というゲームというコンテンツへの信頼を裏切られた気持ちにすらなります。
      でも「勝手にハードル上げてるだけだろ」と言われると反論できないのが悔しいところ(笑)
      でもでも、他の「神ゲー」と呼ばれるゲームは期待のハードルを超えてくれるからこその神ゲーなのに! というゲームへの熱い想いもあったりで……口惜しい作品ですよね。

      改めてになりますが、愚痴記事に対して丁寧なコメントと同意を頂きありがとうございました。同じ感想を持つ方と出会えて本当にうれしかったです。

  3. 匿名 より:

    こんにちは。
    面白くなくない…?と思いながらTwitterで検索してたらこちら見つけました。

    ハースストーンを長いこと楽しんでるので、大好評のカードゲーム、プレイ時間10時間前後と聞いてサクッとできそうと思ってプレイしてみましたが…凄く期待外れでした。
    カードゲーム「させられる」のすごく同意です。
    Act1はルールや慣れてなさでそれなりに考えてゲームできたんですが、慣れたら強い動きしてればアイテム無しで勝てるので脳死作業になっちゃうんですよね。
    Act2と3は本当にただの繰り返しでこれ4回やるのか…となりました。
    Act1だけでも印多すぎるし召喚権とかマナコストとかなくてややこしいなと思ってたんですが、エナジーだのジェムだので面倒くさくなりやめかけました。脱出パートも暗いし酔うしギミック薄いし…
    7.6時間でクリアしましたが7時間位ただの作業だったんじゃないかと思ってしまいます。

    すごく好評なので最後までやったみたものの、カードゲーマーほど楽しめないカードゲームと感じました。
    デュエルディスクのとこだけちょっと笑ったけど

    • ひきこもりたいとも ひきこもりたいとも より:

      こんにちは。コメントありがとうございます。
      山のような絶賛の中からわざわざ探し出して頂いてとても嬉しいです。
      僕はハースストーンは未プレイですが、競技シーンもある奥深いカードゲームであることは理解しています。
      そしてそんなゲームを長期間プレイしている方であれば、Inscryptionのカードゲーム部分が物足りなくなく作業感にすぐ気づくことは容易に想像できます。「多少カードゲームをガチプレイしたことがある」レベルの僕でも退屈だったので(笑)
      あと、脱出パートのギミックの薄さは割と擁護できないレベルだと感じますよねぇ。「驚き」を作る仕組みのためにただ雑に置かれた障害物という感じです。

      Steamの低評価レビューとかでも「カードゲームとしては期待しないほうがいい」みたいなのを見かけましたし、(ガチったことのある)カードゲーマーはこのゲームを退屈と感じそうです。
      いやでもネタバレせずプレイしたほうがいいって言われたから期待して何も調べず始めたんですけど、みたいな被害者意識もあったりするんですが(笑)

      デュエルディスクもあり、「遊戯王アニメを少し見て触れたことがある(カードゲームをガチったことはない)」くらいの人が一番楽しめそうですよね。
      で、多分世の中的にはそういう人が多いので絶賛されてるのかなぁ、なんて思ったりもしています。
      僕たちは良くも悪くもカードゲームの深みに足を踏み入れすぎているのかもしれませんね。

  4. 匿名 より:

    それなりに楽しめたけど、こんな絶賛される程か…?と思っていたので、共感出来るところが多々ありました。

    カードゲームはこのゲームの本質じゃない分、時間をかければ苦手な人でもクリア出来るようになっているのはいいポイントなのかなと思います…が
    少なくともACT2以降はだるくなってたように記憶してます。
    「本質じゃないからそこまで力入れなくてもいいでしょ?」って言われている気分でした。
    力の入ったやつやりたいなら、それこそSlay the spireやれと。

    メインストーリーも、ネタバレ禁止=ネタが割れたら面白くなくなるという事なので、まぁ、2週目やろうとはならず。
    (あそこ見返したいとかはありますが、カードゲームをやり直すのかと足を引っ張る)

    トータルすると、私たちよりさらにライトな層にウケているのかなって印象でした。
    1度メタ要素のあるゲームをプレイしていたら、あぁこんな感じねってなってしまいますから。

    • ひきこもりたいとも ひきこもりたいとも より:

      コメントありがとうございます。
      そう、絶賛されてるが故に期待との差がデカいゲームなんですよねぇ。

      >>「本質じゃないからそこまで力入れなくてもいいでしょ?」って言われている気分でした。
      そうなんです。それなんです! 結局本家から追加で出てきた「Keycee’s Mod」の登場(カード部分のみを抽出して、カードゲームとして遊ぶMod)が「本編はカードゲームとしては浅いよ」の証明になるかなと思ったりもしてました。少々うがち過ぎかもしれませんが。

      ライトな層「に」受けるゲームなのか、ライトな層「にも」受けるゲームなのかって個人的に名作かどうかの分かれ道なんですが、Inscryptionの場合明らかに前者だったのがまた残念だったところです。まぁ~どこまで行っても個人的感覚の話ではあるので記事では愛がどうのと回りくどい言い方をしたわけですが……そう、まぁ、「それな」って感じですw
      このゲームへのがっかりっぷりを共感できてうれしいコメントでした。

  5. 匿名 より:

    はじめまして。
    カードゲームとして期待して見事に裏切られた者です(笑)
    inscryptionについて長々と失礼します。

    Act1の辺りは凄く面白くて、雰囲気も好きで先が楽しみでした。
    オンライン対戦じゃなくて、ソロでも出来るカードゲームをやりたい気持ちが強かったときに
    出会ったのがinscryptionで、まさにタイミングがぴったりだったんですよね。
    しかも雰囲気が凄く好きだったので、Act1の雰囲気でずっと行って欲しかったなぁ、という思いがありまして。
    カードゲームとして期待するな、というレビューは正解ですね。

    一通りクリアはして楽しみもしたんですが、Act2からは完全に
    別のゲームとして感覚的に切り離せたからクリア出来たのが大きかったです。
    Act1の雰囲気を引きずっていたら出来なかったと思います。
    (実際、仕事もあって冷めて、かなり間を置いてクリアしたので)

    クリア後の謎解きは、ある意味凄いなとは思いますけど、個人的にはそこまでやる気になれなかったです。
    恥ずかしながら、ARGというジャンルをこのゲームで初めて知ったので
    このゲームってつまり謎解きがリアルタイムで進行してるのか?と、未だによくわかってない点もありますが…。

    私は無知故の面白さ、斬新さというのを感じながらクリア出来たのですが
    謎解きする気も2周する気にもならないし、筆者様のように似たゲームを知っている人だと
    がっかりするというのも凄くわかります。
    ある意味、タチ悪いゲームだなぁと思いました(笑)

    • ひきこもりたいとも ひきこもりたいとも より:

      はじめましてこんにちは、この記事を読んでInscryptionに思うことを色々と吐露していただき嬉しい限りです。
      Inscryptionを普通以上に楽しんだ方は正直この記事の対象読者さんではないと思っていましたが、そういう方にも読んでいただけたんだなぁ、と驚きと喜び(と僅かばかり文句ばかり言って申し訳ない気持ち)が芽生えてます。

      そう、タチが悪いんですよ、このゲーム(笑)
      カードゲーム然としてるのに、カードゲームとしてはがっかりな出来っていうところで。とはいえ仰ってる通り、Act1までは良ゲーなんですよ。それだけに悔しい。
      リプレイする気が起きないのもわかります。
      まぁ、もう、文句は記事で散々語ってるのでこれ以上は言いませんが……。

      >>ARG云々について
      僕自身も「そういうゲーム(遊び方)がある」ことは知ってましたが、「ARG」というジャンルとして存在することは知りませんでした。記事を書くにあたって必死になって調べてさももともと知ってたかのように振る舞った事をここに告白しておきます(笑)

      ARGに関して記事中でもサラっと触れてましたが補足しておくと
      https://note.com/dbs_curry/n/n8eba7204c8a8
      こちらの記事が詳しいですが……2021年10月19日発売してから1~2週間程度はリアルタイムで海外の有志の方々がdiscord等を駆使しARGに挑戦していたようです。
      ゲーム内の暗号を見つける→暗号から隠された特別な(現実に存在する)謎の注文ウェブフォームに進む→実際に注文した人に暗号入りのフロッピーディスクが配送される→またその暗号を皆で解く……などされていたようです。
      で、結果的に「遊んでくれてありがとー! おわり!」みたいなメッセージがの中に入っていたので一応終了しているようです。
      とは言えこのInscryptionのARG中にも「同作者の昔のゲームの内容を謎解きに使う」構造があったように、もしかしたら今後また出るであろう同作者のゲームにもこの「InscryptionとARG」を用いた謎解きが出現しないとも限らないので、「続くかも」みたいな表現を↑の記事でしているようです。
      実際このIncsryptionやARGの構造的にその可能性は否定できないため、僕の記事中でも「オチてない」とキレ散らかしてました。
      あとは結局発売から数週間程度のリアルタイム謎解きに参加していないとこのゲームを100%楽しめたとは言えず、「新品のゲームを買ったはずなのに、既に使用済みの『最終章の追加DLCコード』が付属している中古品をプレイさせられた気分」というような感想を抱いた、ということです。

      と、いう感じで、長めなコメントを頂いて嬉しくなり長めなコメント返信になってしまいました。
      コメントいただけたことで、自分では気づいてなかったARGに対する記事中の表現の雑さに気付き、補足の機会を作れた事に重ねて感謝します。

  6. 匿名 より:

    はじめまして。クリアして考察や感想を読んでいて、ここに辿り着きました。

    自分はゲーム部分が大味なのはコレはコレで楽しいと思って遊んでました。少し知恵を働かせてぶっ壊れを作れるのは、オフラインゲームの楽しみとも言えると思っています(対戦ゲーではないのでバランスが悪くてもよい)。

    ただ、物語の真相(?)がARGで語られるのは自分も少し残念に思いました。どうしても言語の壁や遊んだ時期の格差等もあって、乗り切れないなあと感じます。
    リアタイで遊んでいた英語圏のプレイヤーだと唯一無二の体験が出来たのかもしれませんね。

    (万人にウケる)名作というよりは、かなりピーキーで刺さる人には刺さる奇ゲー、という評価が妥当かもしれないと思うようになりました。

    あと割とスクライブ達は好きですし、最後の握手とかもエモくて好みでした。その分、お話がゲーム内で完結しないのが非常に残念…。てっきりマルチエンディングなのだと思ってました。

    • ひきこもりたいとも ひきこもりたいとも より:

      はじめましてこんにちは。
      たしかに、バランスが崩れていても問題ないのはオフラインゲームの楽しさですよね。僕も別にそれ自体は否定していません。
      ただそれは「最終的に」の話(シレンで言うなら吸出しの巻物と分裂の壺が揃って初めて)であって、最初からそのセットが揃うと確信できるレベル、あるいはそのセットを必要と感じないような低難度であればその理屈がそもそも成り立たないというか……バランスが悪いからつまらないというわけではないんですが、Inscryptionはプレイしていてつまらないバランスになってしまってるって印象です。
      ちなみにこれは貴方の発言からそう思ったという程度で、このゲームを楽しんだことを否定する意図はありません。

      あとは仰る通り「リアタイで遊んでいた英語圏のプレイヤー」は唯一無二の体験を出来たと思います。逆に言うとそれ以外の人は(僕のことですが)、何か失われた体験があるゲームを遊ばされたむなしさがあります。お話はARGが仮に合ってもいいけど時限がない物にしてほしいですねぇ。記事中にも書きましたがOneShot的な謎解きにできんもんだったのかなぁ、と思います(それはそれで作者さんが描きたいものとはズレてしまうとは思いますが……プレイヤーの納得感を優先して欲しかったというわがままであります)
      まぁ、万人受けはしないでしょうね。ただゲームを愛する人々からの評価が高すぎて万人受けしているように「見えてしまう」罪なゲームかとは思います。
      こんな記事を書いといてなんですが、そもそも論として「『普通の人』は特定の作品に文句を言うことが非効率で非生産的であり無駄に敵を作る」ことを理屈で分かってます。なので一部の人に刺さるゲーム(≒多くの人が受け入れづらいゲーム)でもネガティブな情報は目に入りづらいんですよね。こんな恨みだけで何も生まない文句を言ってるのは某掲示板と僕のブログくらいなものですw

      キャラクターを好きになった人は加点ありそうですね。最後の演出はグッとくる気持ちは理解できます。僕がそう感じたかは……記事の評価の通りですが。

  7. 匿名 より:

    刺さる人には刺さるかもしれないけど、刺さらない人には全く刺さらない、まさにインディー作品ならではの極端な評価をされる作品と感じました。
    正直に言うと「レビュー読むなネタバレ見るな今すぐ買え」だの無責任に書いてるレビューに少なからず不快感を抱いたのは隠せません。
    それを信じて買った自分にとっては、クリアまではやったけどモヤモヤしか残らない消化不良なゲームになりましたから。

    本作の作者はPonyIsland,TheHexといった、いわゆる「メタ」を前面に持って来た作品が多く、本作においても非常に重視された要素になってました。
    ただ本作をクリアまで遊んだ自分からすると、メタに傾倒するあまり他が疎かになっているといった印象が強く残りましたね…

    カードバトルについて、正直最初は雰囲気も相まってかなり面白く感じたんですが、Act2 Act3と、そこから面白さが急降下していく感じがキツかったです…
    カードバトルが大味で作りが少し甘く感じるのは、この手のゲームが不得意な方への救済要素と言ってもいいとは思います。実際私も得意ではなかったため「ゲームを進める上では」助けられた部分がありますし。
    しかし私が一番アカンと思ったのが、Act2で出来たと思ったらAct3で廃止されたデッキ構築です。システムとしてはクソオブクソ最悪だろうと。
    Act1では負けたら最初からで、デッキもリセットされるから良い。Act2では負けてもリセットされないけど、デッキ構築要素があるからデッキ変えてすぐ再戦できるから良い。
    ではAct3では?負けたら戻される。デッキはリセットされない。デッキ再構築要素は無い。人によってはここで詰む人もいるんじゃないかなぁ?私は某ウロボロスをバカみたいに殺して強化してたのでなんとかなりましたが、カードが引けるまで、そして出すためにコストが貯まるまで敵の攻撃を耐えて、出したら勝ちみたいなバトルが面白いわけないんですよねぇ…

    ストーリーはゲーム内で完結させてくれ!!これは本当に!ツギハギのムービーとキャラクターの会話。すっからかんですよすっからかん。
    エンディングも謎が深まるばかりの投げっぱなし。無茶苦茶ばかりやってた奴らが、急に自分達が消えるとなった途端にしおらしくなって涙を誘おうとしても、更生しようとした不良みたいな印象しか無かったです(笑)
    こっから考察要素だったりARGが広がっていくんでしょうが、自分としては「作品はまずその作品内で完成させろ」ですねぇホント。考察要素はそこから波及させるべきモノでしょう。「ストーリー面白かった!けどアレってなんだったんだろう?あそこどうしてああなったんだろう?気になるぞ」と作品が好きになったから「ゲーム内で語られなかった事まで知りたい」となるべきで、ハナからゲーム内で全てを語ってません。ゲーム外で情報出してるよ。考察してね。なんてぶん投げられても「あっそ。別にそんな面白くなかったからいいや」で終わっちゃう。結局ゲーム自体を楽しめなかったためにモヤッとしたままで終わり、それ以上先を知る術が無くなり悪かった印象しか残らなくなるんですよね。ここは作者の腕の見せ所で、メタを入れたい。考察してもらいたい。という際にどれだけ考察の余地を残して興味を持ってもらえるかが大事なのかなぁと思います。
    まあ私の場合、本作ではゲーム内で語られる内容があまりに薄すぎて楽しめなかったし、興味も持てなかったうちに終わっちゃったって感じですねぇ。まあそもそも私も購入時既に全て終わってた、あとの祭りでしたが(笑)
    せめてOneShotやDokiDoki文芸部みたいに、自らのPCという舞台だけで用意してくれてれば一応手は出すんですが…

    • ひきこもりたいとも ひきこもりたいとも より:

      ブログ記事が書けちゃいそうな勢いの文量のコメント、ありがとうございます。
      恐らく読んでいただいたであろう記事部分でも書きましたが、全体的に概ね同じ感想ですね。

      コメントを読んでふと思った事として「(どんなゲームでも)救済措置があることが正しいのか」って疑問はあります。
      「そういうのはドラクエ(大勢に向けたコンシューマーゲー)でやって、インディーゲーなんだから難易度的にも尖っててほしいところを、中途半端な調整してるなぁ」という悪い印象しか抱きませんでした。
      まぁこれはこういうゲームに多少慣れてるから初心者の気持ちが分からない発言なのかもしれませんが……僕の場合歯ごたえがなくて結局プレイが惰性になってしまったというプレイ感の気持ち悪さに繋がりました。
      匿名さんのように助けられる人がいるのも理解してますが、「その人の為に大味になってます」ってのは本末転倒だと思うんですけどねぇ。
      結局ここら辺も下手なメタ演出を見せるためにストーリーを進めることを優先とした作者の作り方が気に食わないって個人的な気持ちが根っこな気もしますが。

      >>作品が好きになったから「ゲーム内で語られなかった事まで知りたい」となるべき
      これは本当に強く思います。こういうの、なんなんでしょうね。目的が手段化してしまってるというか、「考察してね」はそれはもう考察ではなくてそういう物語の一部になってしまってるというか。
      上手いこと言葉が出てきませんが、本当にそうあるべきだと思います。
      でもInscryptionの作者(THE HEXは未プレイですが)はそういうの出来ないんだろうなぁ、という悪い意味での信頼感が芽生えてます。と同時に「いや、だからこそ次こそは」という変な期待感もあったり。

  8. 匿名 より:

    はじめまして。コメント失礼します。
    本日Inscryptionをクリアした者ですが、こちらの記事と付いたコメント、またそれらに対する返信を読んでそうだよなぁと感じました。
    特別私から新たに付け加えて語るようなこともないなと思うのですが、同意できますという気持ちは伝えたくてコメントをさせていただきました。
    まあ強いて言うならですが、私もアセンダーをしていまして、PO3くんが言っていた「カード削除によるデッキ圧縮は大切」はほんまそれなと思いましたね笑

    • ひきこもりたいとも ひきこもりたいとも より:

      はじめましてこんばんは。
      わざわざ同意のコメントありがとうございます。あまりハマれなかったというかイマイチと感じた方々とくだを巻くための記事だったので、シンプルな同意をいただけると記事書いて良かったなぁと(我ながらちょっと歪んでるかもですがw)思ったりします。
      アセンダーというのはStSで高アセに挑む方のことですかね? まぁあまり文脈的に重要ではなさそうなので置いといて、デッキ圧縮はカードゲームにおいて最強の手段の一つですよね。結局エクゾディア5枚だけのデッキが最強って常々思ったりしてます 笑

  9. tasojiso より:

    最後までプレイしただけ偉いですよw 私は早々に辞めました
    まさに「やらされている」感覚な上に、カードゲームがあまりにも荒い。
    このゲームに限りませんが、正直昨今なんでこんなにローグタイプが
    受けてるのか自体、ちょっと理解しがたい…最近のローグタイプは
    少なくとも10回~20回は死んでもらいますよ~というのが多すぎ
    このゲームもまさにそれで、やり直しを前提に作りの荒いゲームを
    延々やらせては開発者だけが知ってる情報をチラ見せするだけ
    どうやってもストレスの方が勝つと思うんですよねこれ。
    STGで死んだら一面からやりなおし、は全然耐えられるんですが
    初プレイは2面冒頭で画面全体にダメージ判定が出て
    必ずゲームオーバーになります。って言ってるようなもんですからね…
    開発からすると手の上で踊らせる感覚で、やったった感が強いんでしょうけど
    もう少しストレスとカタルシスのバランスを上手くやってほしいですね。
    プレイ中、クリアしても作った人間しか理解できない設定やストーリーも
    いい加減辟易してます。海外インディーは特にひどいですね

    • ひきこもりたいとも ひきこもりたいとも より:

      tasojisoさん、はじめましてこんにちは。
      僕も実は基本的にすぐゲームを投げる勢ですw ただこのゲームは「(個人的に神ゲーの)あのSlay the Spire風」という触れ込みでプレイを始めたので、「きっと面白くなるだろう」という期待を最後まで裏切られたという悲しき怨嗟を投げつけられたかわいそうなゲームです。

      と、それはそれとして、なかなかおもしろいお話ですね。
      失礼かもしれませんが僕と同じような「老害ゲーマー」の息吹を感じるので、愚痴に「そうだよ、ほんとぉ、イマドキのゲームってやつァ……」とうだうだ言えそうな雰囲気があります。(まぁ、「イマドキのゲーム」に比較する「ムカシのゲーム」って果たしてなんなんだというまた愚論で1記事2記事書ける気がします)
      つまりコメントに対して触れたいことが色々ありすぎるのですが、記事中で触れたことも多く長くなりすぎますし基本ただの愚痴になるのでひとつだけコメントに触れさせていただきますw

      記事自体基本的にただの愚痴で、コメントにも愚痴が多い記事ではありますのでマジレスするのもまたナンセンスではありますが語らせてください。
      >>昨今なんでこんなにローグタイプが受けてるのか自体、ちょっと理解しがたい…
      というところに思うことを語っていきます。

      ゲームに求めるものの一つに「達成感」があります。もう少し具体的に言うなら「困難な(実際に困難である必要はなく、そう思える)出来事を処理した」という体験をゲームにもとめている人がいます。僕もそうですが。
      それでご存知の通り、今は一瞬で攻略情報がネットに散布されるわけです。(「今は」というのもここ十年以上の話で、また老害ゲーマーの片鱗を見えるわけですがw)
      つまり、「簡単にクリアできて”しまう”」んですよね。イマドキのゲームは「困難な出来事を処理した」という体験を得づらい。
      しかし「ゲームというのは簡単にクリアできるモノ」であるならば、「『達成感』を求めてゲームをプレイする人」にとっては、ゲーム足りえません。STGを例に出しているtasojisoさんもそういう「達成感」はゲームをプレイする強い動機になっているかと思います。
      ……そこでクリアできない確率のあるローグ系のゲームです。どれだけ攻略を見ても、その攻略通り進められない可能性があるゲームですね。
      ローグ系は「困難な出来事を処理した」という体験が強化されるゲームということです。つまり達成感を求めゲームをプレイする人にとっては、非常にマッチしているわけです。
      まぁまたそこにSTGのようなパターン要素強めで攻略を見たところで反復による練習が避けられないが故の「達成感」と、攻略を見たところで攻略通り進めないが故の「達成感」につながるローグライクのようなジャンルの好みが分かれたりしますが、それは置いといて。

      それとともにゲーム実況などの台頭とも相性が良いですよね。
      ある種ギャンブルを見るような……剣闘士、競馬、麻雀などなど、古来から愛されている「他人が争うのを見る娯楽」に近い性質を持ちます。特に麻雀が性質として近いでしょうか。ランダムな引きから、正しいと思われる状況に手札を寄せていく、というところが非常に似ていると思っています。
      そういうギャンブルを見るという人間に根ざした快感を提供できるゲームプレイは、娯楽として最上級です。RTA大会を目にする機会が増えたり、梅原さんの獣道が注目されたり、今やビジネスの一つとして成り立ちつつある「プロゲーマーによる大会」なんてのも。ゲームはそういう娯楽に近づけるポテンシャルがあるんですよね。
      で、そういうのも含めてランダムな要素のあるローグ系ゲームは見られやすいからこそプレイヤーも増えるという循環があるよなぁ、なんて思ったりしています。

      ……というのが、「なぜローグタイプのゲームが受けているのか」というコメントに対して思ったことです。
      まぁ、結局それを面白いと感じるかどうかはプレイスタイルの違いというだけで、きっとtasojisoさんにはあんまり合ってないのかなぁ、というだけのお話ですね。最終的には将棋が好きか、麻雀が好きか、程度の話です。別にそれが良い悪いではなく、好みというかゲーム、もっと言うなら趣味、さらに言うなら人生のプレイスタイルの話です。否定の意図は一切ありません。

      記事自体、それも含めて大げさに「僕はゲームを愛していませんでした( = ありとあらゆるゲームを好き、楽しいと楽しむことが出来るゲーマーではない。んだけど、それってゲームを「愛している」というのか?)」という個人的な問題提起とともに、「その問いに対してであれば間違いなく『愛している』とはいえないので、じゃあいっそのこと憎しみを込めて語ろう」と「嫌い」を言語化したという感じです。歪んでますね。
      僕を含む老害ゲーマーは「楽しかったゲーム体験」を「ゲームが好き」に置き換えて、そうではない体験に「嫌いなゲーム」という烙印を押してしまう罪深き存在なのかもしれませんね。
      と、自覚した上でまたゲームをプレイしてしまうところが腐っても「ゲーマー」なところでゲーム沼なところですがw

      話が延々と逸れましたが、非常に「うんうん!」と愚痴の共感を持って読めて思うところが湧くコメントありがとうございました!

  10. LK より:

    今更ながらプレイし、自分なりの感想がネットの評判とかけ離れていてレビュー検索してたらこちらに辿り着きました。
    言いたいことが全て書かれていて溜飲が下がりました、ありがとうございます。
    インスクリプションというゲーム自体には自分は合わなかったなと思えるのですが、これを絶賛してるユーチューバー等々には一体何がそんなに面白かったのか詳しく聞いてみたい気持ちですね。
    どうせ序盤の雰囲気が良いとかカードバトルが面白いとかメタネタがワクワクとかこのゲームみたいに薄っぺらい感想言うのかなと思いますが。

    • ひきこもりたいとも ひきこもりたいとも より:

      LKさん、はじめましてこんにちは。
      あまりにネットの評判と自分の評判が乖離していた結果生み出された記事なので、同意コメントいただけるととてもうれしいです。そしてご納得頂けて幸いです。
      記事内でもありましたが、本当に面白いところというのを詳しく聞いてみたいところです。
      とは言ってもこれも難しいのかなぁと思ったり。Youtuberなどのリアクションが主体の人たちは、ゲームを「ゲーム」ではなくある種のお化け屋敷てきに楽しんでいる節はありまして、ゲームを「ゲーム」として深く掘るためにゲームをプレイしているわけではないと思われるので。んでそういう「リアクション」との相性は良いゲームなんじゃないかなとは思わないでもないですが……。
      まぁこれ以上はまた別方向に飛び火しそうな感じもするので置いておきます。

      結局「濃い」ゲームを求めてプレイしている方々に、ゆとり老害ゲーマーならではのねっとり感想を読んで頂き「それな!」していただくことを目的とした記事でありますので、「それな!」できたのであればよかったです。コメントありがとうございました!