Steam版デスストランディングをプレイしました。
なので感想を書いていきたいんですが、今回は僕が凄く嫌いなゲームだったので、憎しみたっぷりにお伝え致します。
デスストランディングファンは批判を許容できないなら絶対に読まないでください。内容がヒドすぎて、ほぼ100%その場でキレてしまいます♡
先に書いとくと「押すなよ」的な構文でなく、“ゲームをプレイ”したいならマジで買わないほうがいいですよ。
最初のうちは冷静さを装うために客観的評価を。
「感想」から主観ゴリゴリの感想をぶつけて行くので、さっさと内容を読みたいかたはもくじを上手く活用してくださいね!
デス・ストランディグ:ゲーム概要
ゲーム紹介文
伝説のゲームクリエイター、小島秀夫によるジャンルを超えたまったく新しい体験。 サム・ブリッジズが「デス・ストランディング」によって完全に姿を変えられた世界に立ち向かう。 未来への希望を手に、彼は世界を再び繋ぐ旅へ、その一歩を踏み出す。
Steamより
STEAMアワード(Steamにおけるゲームオブザイヤーみたいなもの)の「最も革新的なゲームプレイ賞」を受賞。
全体的な評価
レビュー件数32907で非常に好評。
メタスコア(metacriticと言うゲームレビューをしている媒体をいくつも取り上げ、その平均点を出しているサイト内の評価)で100点満点中86。
余談ですが一番スコアの高いゲームは99点で時のオカリナのみです。
User Score(同サイト内のユーザーレビューのスコア=Amazonのユーザーレビューみたいなもの)で10点満点中7.7。
他のmetacritic主な86点のゲームには
等があります。
レビュー
主にAmazonレビューやSteamレビューを眺めた感じだと
- こういうゲームを本当にやりたかった
- お使いゲー
- シナリオが素晴らしい
- 配達のおしごと
- ムービーが長い
- プレイヤーを楽しませる気があるの?
- 荷物を背負って歩くゲーム
- ゲームでも映画でもない
- 文句なしの星5つ
こんな感じですね。
客観的にどのくらいゲームではないのか
こちら、僕のではないですが、プレイ動画です。
この動画を元に、「プレイ可能時間とムービー時間」を書いていきます。
あと「ムービー」は「操作不可時間」の事だと思ってください。
動画Part1
最初40秒程度、起動前の色々があります。
0:40-7:12 ムービー(6分32秒)
7:12-9:21 歩き方チュートリアル(2分9秒)
9:21-17:47 ムービー(8分26秒)
17:47-26:33 荷物運びチュートリアル(8分46秒)
26:33-54:31ムービー(動画終わりまで)(27分58秒)
合計
ムービー42分56秒
ゲームプレイ10分55秒
Part2
0:00-0:30 歩いて目的地に向かう(荷物運び要素無し)(30秒)
00:30-14:08 ムービー(13分38秒)
14:08-18:37(初めてゲームらしい荷物運び)(カットあり)
(↑3分32秒+カット分(恐らく4~5分))(多めに見積もって約10分とする)(ワイはこのカットされたあたりでやめた)
18:37-29:34 ムービー(10分57秒)
合計
ムービー24分35秒
ゲームプレイ 約10分
Part3
17分くらいまでムービー
ここまでで
全部の合計時間 105分に対し84分がムービー
ゲームプレイが約21分ってことね。操作不能時間84分で。
ざっくりゲームプレイ:ムービーが2:8です。
感想
ゲームのレビューを読んだ購入前ワイ
「お使いゲー? ええやん。
ムービー? どんだけ長いって言っても15分くらいムービー見たらさすがにゲーム出来るでしょwwww
ダルいゲームプレイどんとこい。
シナリオが良ければまぁクソゲーでも最悪許す
ゲームはプレイして面白ければなんでもいいんだよ。
セールだしとりあえず積んどくか」
余談ですが、ちょっと前にSteamライブラリの本数が777になり「おっ、当たった!」と思いました(僕は重度の積みゲー症候群です)(ゲェジ)
開始30分くらいワイ
操作時間が無くて頭がどうにかなりそうだったぜ……。
「ゲームプレイ」とかそういう次元じゃねぇ……。
~~ムービー眺め中~~
steamでデス・ストランディング始めたけど、映画版間違って買っちゃったかな…
— ひきこもりたいとも@永遠のお家生活 (@hikitomori) April 25, 2021
~~ムービー終わり~~
お、やっと操作できるやん!
これで荷物運びゲーが出来るぜ!
30秒操作
~~ムービー~~
デス・ストランディングは膝の上に乗せたコントローラーがムービーのバイブの際に落ちないようするゲーム。
まさに荷物を落とさないようバランスを取る、リアルタイム体感ゲーム。
動画取りながらやってるけど撮影時間一時間オーバーで操作したのは恐らく5分程度なので、ゲームが苦手な人にも優しい! https://t.co/0iR3pXwb6o— ひきこもりたいとも@永遠のお家生活 (@hikitomori) April 25, 2021
開始1時間半
ゲームをプレイさせろ(真顔)
「『ゲームをプレイする』とは何か?」という議論はあると思いますし、ここら辺は今後記事にするとして……。(ざっくり言うと「自分の意志で結果を操作できると思い込めている状態」が僕にとっての「ゲームをプレイする」なので、動画はそれに含まれません)
上に書いた通り、約80%が操作不可時間となっております。
これ、ワイ氏のSteamレビューなんですが、これで書き切った感もありますが、マジで「あほくさ」と思いました。
なんやこれクソゲーやんブログでレビュー書くぜ!
(改めてゲーム紹介ページ等確認中)
しかし、ともに電流走る—!
(Steam紹介文)
伝説のゲームクリエイター、小島秀夫によるジャンルを超えたまったく新しい体験。
あー、そーゆーことね。
「ジャンルを超えた」ってそもそも「ゲームというジャンル」ですらないって意味ね。
なるほど。完全に理解した。
オススメゲーム
勢いだけで書き切りました。
ムービーゲーを許すな。
殆ど操作できない2時間あるなら軽めのゲーム1本クリアするわ。
僕はゲームをやりたいんです!
余談ですが、こちらに僕が好きなゲーム一覧があります。
ちなみにHow long to beatというあらゆるゲームのクリアまでの時間を集計しているサイトがあるんですが、メイン+サブクエを追いかけた場合は58時間が平均クリアタイムと表記されているんですが、デスストのストーリームービーをまとめた動画は約13時間。
つまり、客観的数値を参考にするとゲーム全体で22%程度がムービーで、やはり「ゲームをプレイする」ことをそもそも軽視したゲームですね。
「ゲームをやりたいなら」他のゲームをやったほうが良いと思います。
歩きたい? お使いゲーをしたい?
スカイリム
安定のお使いゲーだ! 楽しい!
ブレスオブザワイルド
歩いて山を登って遊ぶぞ! 楽しい!
Borderlands
お使いゲーだ!
狙って撃って武器を集めるのが楽しいぞ!
綺麗な景色を歩いて回りたい?
メタスコアが同じThe Witnessがおすすめ♡
景色を存分に楽しめるパズルゲームだぞ♡
注意:ウソではないですが、ドクソ難易度の高い鬼畜パズルゲームです。景色を存分に楽しみつつ脳みそをWitnessに浸食される体験をしたいならぜひ。
歩いている時バランスを取りたい?
ヨッシーストーリーのメロン箱を運ぶミニゲームが面白いぞ!
あとはオススメではないけどQWOPとか歩くのにバランスをとる必要がありますよ!(面白いとは言っていない)(しかしこれはギリゲーム)。
いや、俺はクソゲーマーだからプレイするぜ!
デスストランディングは(個人的に)ゲームですらないんですがそれは……。
ちなみに、最近プレイしたクソゲーではAin Dodoというゲームが面白かったです(クソゲーとは)
どうしてもやってみたい?
どうしてもやってみたいならSteamなら購入から2週間以内でプレイが2時間以内なら返金できるはずなので(今まで僕も何本か返品してます)、どうしても気になるのであればSteamでどうぞ。
僕は積んでた=購入から2週間以上経っていたので、ライブラリに眠っています。
まぁこのゲームの場合2時間やってもほぼムービーなんで、「ゲームとして面白いかどうか」とかいう次元にすら立てないとは思いますが。
まとめ
こんなゲームプレイで楽しませることを放棄したムービーゲーが、二度と世に出回らない事を願ってます。
最期に、このゲームの感想を一言で言うなら
コメント(承認制のため反映まで時間がかかります)
こんなクソ記事が二度と世間に以下略
コメントありがとうございます!
書いてて楽しかったです♡
デスストランディングの開発者も僕も、気持ちよさを求めてるだけだってはっきりわかんだね。
この情報はもっと広めるべき
自分もこのクソゲーを掴まされ後悔
これはゲームではない
ムービー部分に全フリしてゲーム部分は超手抜き
ガチで素人が作ったB級ゲームの方が余程楽しい
コメントありがとうございます。
ムービーゲーはほんと勘弁してほしいですよねぇ。
むしろB級ゲームの方がムービーとか少なくてゲームやってる感すらありますよね。
未だにこのゲームが都度話題に登って、批判は許されない雰囲気なのでこの記事は爽快でした!
ちなみに自分は今まで数え切れないくらいゲームをしてきましたが、このゲームは「初めて途中で投げたゲーム」となりました。
ということで自分の中ではある意味記念碑的なゲームですw
らんたんさん、はじめまして、コメントありがとうございます。
爽快感感じて頂いてよかったです。結構スピード感重視で書き上げたのが伝わったのなら嬉しいです。
なんか叩いたらいけない雰囲気のゲームって、結構ありますよねぇ。そういうゲームを嫌いだとなんか世界に独りぼっちな気がしますよね(言い過ぎ)
僕は割とゲームを途中でボンボン投げる派なので、めっちゃ凄いと思います。そんな方に投げさせたゲームはほんと、ある意味凄いですw
この記事に現代の病が出てる気がする
早く何かをやらないといけないとかゲーム=殺傷とか銃で何か殺す
でもこのデスストはアンチテーゼとして登場したゲームだからこういわれるのもしょうがないかな
コメントありがとうございます。
そうなんですよね、現代っ子っぽい感じですよねこの記事内容。堪え性が無い感じ。アンチテーゼをテーマとしているらしいゲームへのアンチであることがご理解頂けている的を射たコメントで、ありがちなただの「アンチアンチ = 信者」の内容の無い作品擁護ではないコメントであり、つまり内容をしっかり読んでいただいたということで有り難い限りです。
ただ一点補足ですが、「なにかやらないといけない = 破壊」とは書いていません。記事中にもある通り「自分の意志で結果を操作できると思い込めている状態」が僕にとってゲームをプレイする時の「なにかやる」なんですよね。ゲームの中でのキャラクターがどういうアクション(破壊でも創造でもマップを探索するでも)をするかは問わず、「頭で考え、操作をし、ゲーム内に結果が反映される」という過程を体験できることが「(ゲームにおける)なにかやる」なんですよ。で、デスストは序盤2時間程度はそういう要素がほぼ0だったということです。別に「デスストは銃で殺すゲームじゃないからクソ!」と言っているわけではないですよ。いやまぁ好みとしては破壊できるゲームが好みではありますが、破壊できないからデスストを叩いているわけではありません。「破壊する(しない)」という選択肢(ゲームプレイ)をとる前段階があまりにも長すぎると言っているだけです。
以上でございます。誤読しやすい部分へ補足の機会を頂けたこと感謝します。
と、ここまでがコメント返信です。
以下頂いたコメントから思いついた独り言であり壁打ちですので、お気になさらず。別記事で書きゃいいんですが、記事を上げるほどの内容でもないなぁという怠惰から生まれた独り言です。思考を言語化するのが趣味なので、その一環。
個人的によくわかんないのが、アンチテーゼを称賛する風潮。極論気味だけど、言うなれば「王道からの逃げ道」としか思えないんだよなぁ。それを「アンチテーゼ」という概念と称しているということは理解できているけど、そう称されているものが称賛される理由がよくわかんないんですよねぇ。
例えば僕はゲームをプレイしたくてゲームを買ってるんですけど、以外とそうでもない人が多いんですかね? ゲームをプレイしたい人に「ゲームをプレイさせないゲーム」を提供することで「アンチゲーム」を語ることってそんなに価値のあることなんですかね?
結果的に似たような「ゲーム以外の要素」を取り入れたInscryptionが2022年の個人的KOTYになったり、多分とことん合わないタイプのゲームである自覚はあります。ただ、自覚だけじゃなくて客観でもそうあっておかしくないんじゃねえかなぁ(絶賛されるものではない)、と思っているんですよねぇ。結果この記事が生まれたわけで。
アンチテーゼをテーマにすることへの違和感を別のもので考えてみる。
例えば漫画を買ったら2話まで文字だけ。そこに「漫画アンチテーゼ」というテーマがあれば素晴らしい漫画?
例えば小説を買ったら前半1割が挿絵だけ。そこに「小説アンチテーゼ」というテーマがあれば素晴らしい小説?
例えば遊園地に入ったら、乗り物に乗るために2時間徒歩移動を強要される。そこに「テーマパークアンチテーゼ」というのウリがあるのならば、素晴らしい遊園地?
全てにYESと答える人がいるのはわかりますし、「そういう作り手の思想で生まれたもの」が存在することもあるかとは思います。
しかし単純にそれらが個人的には許しがたいだけ。記事に書いてある通り「ゲームとして販売しているのであれば、まずゲームをさせろ」。いきなり1時間半ちかく映像を見せられて「ゲームとして優れている」は通らないしその悪いところから目をそらすゲームの感想を書くのは不誠実。
あとはゲーム自体のプレイ価値提供の話。
「ゲームをプレイしよう」と思ってから数時間動画を見せられる。そんなゲームかなにかわからないものに、サッとゲームを初めて銃で的を撃つ。これ以上のゲームプレイとしての価値提供、出来てますかね。
「道や荷物を考慮して歩く」「新しい道を作る」などの体験を「最初2時間」で出来たら、こんな記事は生まれてなかったという思いしかない。仮にそれがつまらなかっただけであれば、この記事は生まれていない。少なくとも「ゲーム」という土俵に上がっているわけで、「ゲームですらない」なんていうタイトルは付けない。「つまんねぇゲームだった」という感想にすらたどり着けてないのが本当の問題。
始めてからしばらくゲームらしいゲームをさせず、そこを乗り越えてまで真にゲームとして面白いんか? 「ゲームをしたい」という気持ちに「2時間近くゲームをプレイさせない」というハンデを背負ってまで面白いゲームってないでしょう。「だからこそ現代病患者に提供すべき娯楽(エンタメ)」としての「ゲーム」じゃないことを殴っているわけです。病気って時代で変わるものであって、「現代病」という「常識」に沿っていないこのゲームは殴って然るべきという思いは特に変わっていませんし変わらない。
2時間あれば狂おしいほど楽しめるSlay the Spireをワンプレイできるわけですし、他にも1時間以内にクリアできる優れたゲームが世の中に多数存在しているわけで。
「ゲームをプレイするために作った1時間」に対する「体験時間パフォーマンス」として最低未満の作品だったなぁという思いしかないんだなぁ。
このコメントは独り言なので全くそういうことはしていないという前置きの上でだけど、そもそもこの記事だって読者さんのタイムパフォーマンスを上げるために「読みたいところを目次を使って飛んでね」とか画像をふんだんに使って雑に読めるようにしたりとか、そういう作りにしているわけで。現代病に対する「娯楽記事」になれるように努めているわけで。「娯楽なんだから娯楽であるべき」「そのジャンルと認識されるものはそのジャンルであるべき」という気持ちが強いのかもしれないなぁ。
炎上商法というか、大昔で言うならば魔法少女モノに対する信頼をマミらせるだとか、期待・信頼を裏切る作風が「キライ」だし「多くの人に受け入れられている」ことによる「そのものへの信頼の毀損」を殴んなきゃならない、と思うんだろうなぁ。まどかマギカ自体は好きだけど、「魔法少女モノであるかの如く振る舞って安易に人を殺す」という作者のパフォーマンス含めた作風がつまり「ゲームであるかの如く振る舞ってゲームをさせない」と頑なに体験プレイをさせなかったのも含めた作風も込みで嫌な共通を感じる。
まぁどこまでも「べき論」の殴り合いであるので不毛なんですけどね。
僕は今後こういう作品に触れたら(気持ちが変わらない限りは)殴り続けたほうが時間を別に回して面白いゲームに触れられる人が増えると思っているし、「非ゲー叩き」娯楽として楽しめるようなものを作るきっかけにもなるかなぁ。という感じ。独り言終わり。
今までファミコンからずっとあらゆるゲームをやり続けて来たがこれは途中で放置した
本当にゲームとして面白い所が少ない
初めから映画でも作ればよかったのでは?と考えてしまう
後、昔から小島信者(活動家)がうるさくてウンザリしている
MGS時代もそうだったがあの連中に持ち上げられすぎだわ
小島は何勘違いしてんだか・・・
コメントありがとうございます。
“ゲームとして面白い所が少ない”ってのは、特にファミコン時代からのゲーマーのほうが思いますよねぇ。
ムービーゲー(ムービーの多いゲーム)ではなくゲームービー(ゲームのあるムービー)というジャンルを作るべきかもとこの作品をプレイして思わされました。
人気のゲーム(ディレクター)は必ず信者がいますし、僕もいくつかの作品の信者ではありますが、「面白いから信者になった」のであって「信者だから面白いと思う」にはならないよう常々気を付けているところです。後者の声が大きくなるほどに一般との乖離が生まれますが、小島さんほどのビッグネームだと上がってくる声も大きいのでよりその傾向は強くなりそうですよねえ。うんざりするのは非常にわかります。
勘違いか故意犯てきにあえてそういうゲームを作ったかは小島さんご本人しか知るところではありませんが、少なくとも「ゲームプレイ」の体験濃度を高めたい属性のプレイヤーにとっては全く合わないゲームでしたよね。ほんとに。
このゲーム、無料で手に入れながら楽しく遊んだ身として「楽しくプレイした人間」の意見を書いときます。
正直に言って、ゲームとして評価するなら投げてもいいクソゲーと言えるかもしれません。でも、体験するお話として何もかもすべてを評価するならかなり高評価です。
ゲームというものは、この作品においてはただの一要素に過ぎないわけです。小説であり、漫画であり、映画であり、ゲームである作品。
小説では情景が見せられない。漫画では心の中は写せない。映画では人物に入り込ませられない。そういう『できない』を、見事にゲームという【ジャンル】に落とし込んだわけです。
なので、ゲームだけを求めるなら味気ない作品だとも言えます。ただ、作品としては非常に興味深く、面白く、素晴らしいものだと感じました。
このコメントを読んで、できればもう一度デスストランディングを起動してみて、できればEDまでプレイして欲しいと思います。投げるには実にもったいない作品ですから。
ボブさん、コメントありがとうございます。
(自分で言うのもなんですがこんな記事に対して)楽しくプレイした方からのコメントは非常に貴重で嬉しく、興味深く読ませて頂きました。
おすすめ頂いたこともあり心の中の未クリアゲーリストから「もう二度とプレイしない」フォルダから「もしかしたらプレイするかも?」フォルダに移動しました。
とは言え現状かなり腰が重いです。
2つほど理由がありまして、まず記載頂いている通り個人的な好みの傾向として「ゲームはまずゲームプレイの評価が第一」でかつシンプルなものを好みがちだからです。
それともう一点、このゲームを購入前に調べた評判として、おっしゃっていただいているような「総合体験としてのゲーム」での高評価を実はすでに目にしています。その上で最初の約2時間で「これ映画と何が違うん?」となってしまったからです。一般的な評判を見ているとナラティブと呼ばれるような体験をできるタイトルかと思いますが、それにしてもあらゆる要素の時間単位の濃度が余りにも低いと感じてしまったがゆえです。クリアタイムを調べると約50時間というのを見かけたのですが、その50時間(2時間の映画25本分、漫画なら1冊30分で100冊、10時間程度でクリアできるゲーム5本文)ほどの価値があるのかというところが知りたいです。(もちろんそんなものの価値は誰にも証明できないわけですが、そこに対して胸を張って「それでもおすすめだ!」という太鼓判がほしいんですよね)
なのでよければもう少し詳しく小説、漫画、映画をゲームに落とし込んだというところの具体的な評を聞きたいです。
特に「漫画では心の中は写せない。映画では人物に入り込ませられない。」というところがよくわからず(小説に関しては単純に文字情報だから絵としての情報が入らないという意味ですよね?)申し訳ないですがイマイチ「じゃあやってみよう」とはならなかったので。
余談ですが以上鑑みるにかなり僕とゲームのプレイスタイルが違い、ボブさんは「真にゲームを愛するゲーマー」タイプかもしれません。真に愛するゲーマーというのは僕が以前「Inscryptionというゲームが嫌いだったよ」という感想記事を書いていて( https://hikitomori.com/inscryption-kansou )、その中で触れていますがゲームの要素をすべて見つめてそのひとつひとつに感動できる人のことなんですけど、そういう感じがあります。わりと憧れです。
話を戻しますが、よければもう少し僕のようなゲーマーでもやってみようかな、と思える要素がもしあれば補足いただきたいなというお願いです。
いやまぁ、この老害ゆとりゲーマーであるところの僕にわざわざ素晴らしいゲームの素晴らしいところを書き連ねるのは骨が折れるでしょうし全くそんな義務も無いので、この返信を目にしたとしたら本当に気が向いたとしたら返信いただけると嬉しいです。
もちろん負担であることは承知しております(ただ単にコメントいただけるだけでもコメント書き込みの手間をありがとうの気持ちしかないです)ので、面倒ならスルーしてください。
返信ありがとうございます。人一人をその気にさせるなど私には少しばかり力不足に感じますが、書かせてもらいます。
まずは具体的な詳しい評を。といっても、先の表現がかなりそのままの表現なのです。つまりは、漫画も小説も映画も、どこまでいっても登場人物は登場人物です。では、ゲームは。
ゲームは、主人公サムは、プレイヤーであり、私なのです。
詳しく書きましょう。ゲームは、他のほとんどの作品とは大きく異なる特徴があります。それが、自分で操作することで初めて完成するということです。多分、お分かりのことと思いますが。
その上で、感情移入と没入感というものの深いかかわり。考えるに、ほかのどんな形式で世に出したとしても、デスストランディングを正しく体験させることはできなかったでしょう。
これがゲームだったから、私が主人公サムだったから。沢山の絵文字と感謝の言葉で作られたメールも、配送の苦労も、デッドマンへの友情やBBとの絆、クリフへの感謝、アメリの葛藤、サムの苦悩や心情変化、そして何より、このいいね。
これは、100本の映画でも代えられない体験です。
漫画や小説、映画にはそれぞれに表現の限界があります。しかし同時に、長所もあるでしょう。
例えば、漫画なら絵を使って動きを持たせたり、特徴的な擬音を使ったりできますが、地の文がないため状況説明には事欠くこともしばしばあります。ナレーションを使うと野暮ったいシーンや作風では難しい。
映画でも演技や場面転換などの表現技法などは特有の長所になりますが、限られた時間の中で舞台背景を理解させ、起承転結を完結させるとなると、どちらかを薄くしたり、三部作構成にしたり、続編として作ったりする必要があります。
これら利点難点をそれぞれ組み合わせて、作品として産み落としたということです。
ですから、漫画ではダメなんです。小説でも、映画でもダメなんです。なぜなら、その物語の主人公は作者の頭の中にしかいないのですから。しかし、サムは、私のセーブデータのサムは、私の意志でポストを作り、ミュールを撃退し、私の意志でピザを届けた、私自身なのです
他プレイヤーにいいねをもらったり、仲間たちがサムのために、未来のために研究してくれたりする。そのことが、そのつながりが、うれしくてしょうがない。それだけで、このゲームをやる理由に足るはずです。
二時間では繋がりは作れません。崩壊した世界で、アメリカを作る。通信とともに、絆が繋がっていく。
いつか、あなたというサムが作った橋を渡る日を楽しみにしています。
ボブさん、改めて返信ありがとうございます。
滅茶苦茶ワガママな内容にわざわざご丁寧に返信して頂き恐縮です。
なにより素晴らしいゲームへの愛語りをありがとうございます。作品の良いところを拾う能力と多様なエンタメへの理解度が高い本物のオタク(良い意味ですよ)だなぁと感動しています。
正直まだ初プレイ時受けたゲームへの忌避感が拭えていなかったりするところではありますが、それでももう一度チャレンジしようという気持ちになりました。
これ以上ウダウダと理屈をこねくり回してプレイしないのはここまで語ってくれたボブさんに失礼かと思うので、今後いつかプレイしてまたなんらかの記事などで語りたいと思います。
重ねてになりますがわざわざ返信を頂けたこと、本当に深く感謝しております。
また何かあったらコメント欄をチラ裏程度にお気軽にコメントいただければ幸いです。
えっ。
彼が家で毎日やってるの見てるんですけど、むしろムービーが全然見れないくらいずっと宅配&道整備してるんですが…うちの人が特殊?
傍で見てると、むしろどうぶつの森とかマイクラみたいだなーって思います。やれることはちょっと少ないけど。
人によってこんなに印象変わるんですね。おもしろいゲームだなあ。
おっ。
面白い観点からのコメントをありがとうございます。
本当は僕も宅配や道整備の楽しさを味わいたいんですが、「そこにたどり着くまでが長過ぎる」とキレてる記事なので、匿名さんとそのパートナーさんの気の長さは羨ましい限りです。
このゲームの「ゲームポイント」はどうもりの村作りやマイクラのクラフト要素をシンプルにした感じなんですかね? ここらへんは本当にプレイしないとわからない部分なので深くは触れませんが、そういう意味では(マイクラやどうもりを楽しめない = 創意工夫が下手な)僕にはむしろあっているゲームな気がしています。ただそこにたどり着くまでが略。
そう、ゲームは人によって印象が変わるから面白いんですよ。この記事のコメントにもこの記事分かる勢と、この記事わからん勢が分かれていて非常に楽しくコメントを読ませていただいています。
というわけでプレイヤーの視点って面白いなぁということを再確認させていただく興味深いコメント、ありがとうございました。
つい先日、友人から勧められて3日で挫折したものです。記事の内容に激しく同意します。これはゲームではない。
好き嫌いはあれど、やりはじめたゲーム若しくは勧められたゲームは最後までやるって決めてる私でもあのムービーの長さと専門用語だらけの展開にはストレスしか感じませんでした。小島信者の方々には個人的にいい感情がないので今までメタルギア含め避けていましたが、このゲームのお陰で小島さんの世界観は私には全く合わないと痛感させてくれた点には感謝しています。
メタルギアの小島って名前でやたらと持ち上げられてる中きっぱりと感じたことを記事にする貴方の姿勢にはかなり好感が持てました。これからも信者どもの雑音は無視してご自身の感性を大事にしてください。
メタギアはもういいってさん、コメントありがとうございます。
別コメさんでもありましたが、普段途中で切らないゲーマーさんも切ってしまうほどの「ジャンルを超えた全く新しい体験」のようですねこのゲームは。余談ですしゲーム単体としては特に関係ないですが話題? のFF16もかなりムービーが長いようで、非コアゲーマーに向けた潮流として「映画とちょっぴりゲームっぽいなにか」を制作陣が狙ってるのでは? と思ったりも。このデスストしかりで。
とはいえ、でも結局「やらなきゃわからない」んですよね。そしてそれが思いがけない歓びと期待への苦しみを生むわけで……。人生はすべてガチャだなぁなどと物思いに耽りました。
小島さんの信者という属性についてはこの記事を書いたあとから知ったのですが、言われてみると大昔にプレイしたPS2時代のメタルギアですら「なんかムービー長くね?」とプレイ感が阻害されたことを思い出しましたし、「それがいい」という層が居ることも思い出しました(それが信者だったのですね)。
そういう「信者」が居ることを知らずに書いた記事ですので、特に「小島さんが持ち上げられているから云々」というところはあまり意識していなかったわけですが、結果的にメタギアはもういいってさんのような方にとって痛快な内容になれたことはよかったです。
自分の感性や感情や感想や感動を注ぎ込むつもりで作ったブログであり記事たちですので、そういうお言葉を頂けて励みになります。今後も好き勝手書いていきたいと思います。
コメントありがとうございました。
さっきクリアし終えたところだけど、まぁ気持ちはわかる
多分ここまで俺が耐え切れたのは、ゲームとしても映像作品としても楽しめたからだと思う
ムービー長くても映画を見るような気持ちでイラつかずに見れたし、伏線回収や設定の使い方が秀逸で面白かった
ゲームも試行錯誤や武器や乗り物の解放で、苦労していたものが楽に達成できる快感がクセになった
ただ、人を選ぶゲームなのは否定できない。これは絶対。
今は短期間高刺激なゲーム(FPSとか)が主流で、ゆっくりなテンポのゲームはあまり見ない
またストーリーも作品の雰囲気作りのための話がほとんどで、あくまでゲームメインなことが多い
そう思うと、このゲームがクソゲーに感じる人がいるのも理解できる
筆者の気持ちへの理解コメントありがとうございます。クリアお疲れ様です。
なるほど、とても興味深いコメントです。
頂いたコメントから僕の娯楽への評価軸の大きな一つに「短期間高刺激」があることに気づきました。
若干曖昧な言葉ですのでお互いに脳内で同じモノを想像しているかはわかりませんが、間違いなく僕の評価に大きな影響がある要素です。
・映像作品の殆どが短期間高刺激ではない。(故にアニメや映画がまともに見られない)
・好きではないゲームの多くが短期間高刺激ではない。(ゲームなので触ることもあるが、ゲームとしては好きではない)
と、いうことでして。仰っていただいている通りデス・ストランディングはまさに上2つを満たす(まぁゲーム部分に関して語れるほどは触ってないわけですが)のかなぁと考えました。
で、このゲームはPVや紹介ページだけだと「映像が多いのか」「刺激が多いのか少ないのか」が分からない。人を選ばない娯楽は存在しないわけですが、過去有名なゲームを多く作った人の作品で、AAAタイトルのような見た目で、Steam評価が基本好評ということで被害者の多いゲームだとは思います。
ちなみに「今は」と仰ってますが、スローテンポのゲームが主流だった時代ってあるんですかね? 前コメントで「デスストのゲーム部分はどう森やマイクラっぽい」というコメントがありました。そういうゲームがスローテンポということは理解できますが、主流かと言われると疑問です。
……と書いた上でふと頭をよぎったのは、JRPG黄金期です。つまりFC~PS2あたりのDQ・FFが注目されていた時期。
その意味で言うと小学校くらいだったと思いますが当時の僕はそれらのゲームが(今あらためて言語化するなら)スローテンポだと思った結果JRPGを嫌いになった感があります。まぁ話が逸れるのでこれ以上は語りませんが、「テンポが良い」ことがゲームをゲームたらしめているプラス要素の一つだと思いますし「スローテンポを許せない(からデスストランディングはクソ)」という意見は普通にあり得ると思ってます。僕の場合はもちろんそういった要素もありつつですが、記事では「そもそも開始二時間近く『ゲーム』できないの、『ゲーム』として論外だよね」という話をしたかったのでちょっぴりズレるわけですが。
という話を含めて「ゲーム」を始めたのに「映画」を見せられるという体験も込みで楽しめた匿名さんの器の広さがわかります。
逆に言うなら映画部分さえ我慢できれば「苦労がラクに」というゲームそのものの面白さを味わえるのかもという希望も持てまして、大変ありがたいコメントでした。
非常に思考を刺激されましたし、再ゲームプレイの燃料も多少補充されました。
興味深く読めるコメント、ありがとうございました。