ワイ「積みゲー消化するやで! そのためにもまずはライブラリからプレイ済ゲームとやりたいゲームと未プレイゲームを振り分けて…」
プレイする(8本)
プレイ済み(8本)
カテゴリ未設定=ほぼ未プレイのゲーム(723本)ワイ「……120時間プレイ済みのFallout4やろ」
~積みゲー消化の旅は続く~ pic.twitter.com/LFdlUNiZJd— とも@ひきこもりたい趣味ブロガー (@hikitomori) May 6, 2020
と、いうわけで、こないだのセールで50円で買ったAin Dodoが心に残ったゲームだったので、ネタバレありで紹介していくぜ!
セールじゃなくても100円のゲームなので、
- I wanna be the guyの香りがするゲームをやりたい人
- 犬が好き
- クソゲーの香りがプンプンするゲームをプレイしたい人
- サクッと短時間でクリアできるゲームをしたい人
- スッキリ終わる物語を見たい人
- ゲームへの懐が深い人
はさっさと買ってプレイしよう!
いや、冗談とか抜きにこのゲーム体験に100円は払う価値ありました。
マジでネタバレ見る前に、とりあえずポチってクリアして、このゲームへの想いを馳せてからのほうがおすすめですよ。
Ain Dodo プレイ前からプレイ後の心境の変化
セールで積みゲー探すワイ
「50円(50%OFF)でイッヌがかわいいゲームがあるやん!」
「クソゲーの臭いがプンプンするぜぇーッ! これはネタになる!」
「三歳児が考えたゲームみてーだな」(ストアページの動画を見て)
「2Dプラットフォーム(マリオみたいな台をジャンプするアクションゲーム)っぽいし、最低限プレイしていて苦痛はなさそうやな」
(僕は2Dアクションゲーが好きです)
プレイ直後ワイ
「オプション草」
「リロードの表記すらないの草」
「全然関係ないけどタイトル画面のBGMさっきまで見てたゲーム紹介動画のBGMと全く一緒で草」
「っていうか見てた動画『PS4の神ゲー紹介動画』だったのになぜかSTEAMでクソゲー漁ってる状況が草」
プレイ2分後ワイ
「そもそもリロードすらないのかこのゲーム……」
「敵のデザインが赤いマルとか雑にもほどがある」
「ゲームパッドでエイムすると画面外までマウスポインタが移動してフルスクリーンが解除される」
「弾を打ち尽くしたら詰む」
「プラットフォームゲーとしては良いんだが、リロードさえなんとかなればなあ」
ブツブツ……
1時間プレイしてクリア後ワイ
「弾薬の管理すらもゲームの一部……高い戦略性を有している」
「最初の赤い雑魚も含め敵デザインに理由があった。壮絶な伏線回収」
「ゲーマーも納得の比較的チャレンジングな難易度」
「かと言って理不尽な要素は(アイワナリスペクトと言うストアページの文言を見逃さなければ)無い」
「サクっと終わるのにこの充実感」
「レビュー記事書かなきゃ(使命感)」
このゲームの良いところ3つ
とっつきやすいキャラクターデザインとゲームジャンル
コーギーが主人公です。
PS2の名作ゲーム「大神」もワンちゃんのような動物が主役のゲームなので、動物が主人公のゲームは名作という法則があるのかもしれません。
さらにレア社の最も輝いていたニンテンドー64時代に出た「スターツインズ」。これにも同じく背中に銃を背負った犬が出てきます。
そして絶対に3D酔いしない、シンプルな2Dゲーム。
あの名作「スーパーマリオブラザーズ 」のような、足場をジャンプで乗り継いでいくゲーム性はいつの時代、誰がプレイしても面白いものです。
さらに見下ろし型2Dアクションの要素もあり、名作フリゲFRONT LINEを彷彿とさせます。
様々な名作と同じような要素がある。
つまり名作だよなぁ?
あっ、と驚かされる演出技法
なぜこんなチープなグラフィックなのか?
なぜゲームスタートした時、リアルな犬の鳴き声がするのか?
この謎の敵はなんなのか?
ありとあらゆる疑問が脳内に浮かんできます。
上の画像もぱっと見では正直何かすらもわかりません。
恐らく今これを見ている方も何かわかりませんよね?
ここで感づいた方は相当に鋭い方です。
つまりこれらにはクソゲー特有の投げっぱなしというわけでなく、確たる理由があるということです。
エンディングを迎え、その理由が判明します。
まず、エンディングの内容を一言で言うと
このゲームは「Ain(コーギー)の夢」でした。
という内容です。
このチープなグラフィックは、「夢の中である」という事を暗に示した表現技法だったのです。
エンディングでゲーム内のAinが目を覚ましたあと、リアルなコーギーの画像が使われているのでそういうことなのでしょう。
(かわいい)
そして夢なのであれば、上に書いた「何かすらもわからないもの」の正体も見え始めます。
エンディングを迎えタイトルスクリーンに戻ると、このゲーム(夢)の中に出てきたものがズラっと出てきます。
これです。
そう、「Ainは非常に目出度い夢を見ていた」と考えられるのです。
「一富士、二鷹、三茄子」が目出度い夢と言われていますが、その続きに「四扇、五煙草、六座頭」というのがあるみたいです。
上記画像はまさにそれらを表現しています。ひとつわかりづらいところを解説するのであれば、銃です。煙が出るので、まぁ煙草のようなものですね。
作者さんのニクい演出です。夢落ちへの納得感が増します。
夢落ち=クソゲーと思う事なかれ。
夢落ちで思い浮かべる名作と言えば……と引き合いに出すと他のゲームのネタバレになるので避けますが、多少ゲームをプレイしてきた人であればきっとすぐ頭に思い浮かぶでしょう。
最近リメイクのでたあのゲームとかですね(リンク先ネタバレ注意)。
そして、僕がストアページを見て思った
三歳児の考えたゲームみてーだな
という感想も、犬の知能が人間の2~3歳程度の物だと言われていることを考えると、作者さんはそこまで狙って作った故の感想だと思われます。
上達を感じられるレベルデザインと戦略性、そして濃縮されたゲームプレイ
アクション要素とリソース管理、的確な状況判断を求められるゲームです。
まず驚きなのが
弾数制限があるのに、何をやっても弾数が回復しないこと
です。
じゃあ死んだら回復するのかと言うと、なんと死んでも4発しか回復しません。
ただこれ冷静に考えると当たり前で、リロードするマガジンもない、持ってたとしてもリロードできない犬なんだから、当たり前ですよ。
逆に1デスで4発も弾が回復するというのが親切設計。
若干話がそれましたが、残弾が増えないとなると、必然的にクリアまでのリソース管理を要求されます。
これでクリアまでが長いゲームだったら完全に狂った采配ですが、プレイ時間たった1時間のゲームです。
クリアまでの緊張感の演出としては、ちょうどいいです。
んで、それに関連するこのゲームの良いところは
残機や残弾が「x」表示じゃないところです。
普通だと
こういう表示にするところを
あえて
こうしてるんです。
リソース残量を視覚的に表現することによって、ユーザーに「このゲームは残機や残弾の管理が重要なんだよ」と暗に伝えるデザインです。
そしてこの残り具合で、自分のゲームの上達具合も目で見て体感しやすくなっています。
「前回のプレイだと、2面で残機3、残弾20だったのに、今回は残機5、残弾22だ! 成長しているぞ!」と実感しやすいデザインです。
細かいところですが、こういう「わかりやすさ」が良いゲームにはつきものです。
あとは上達感に関して言うと、クリアまで約1時間というミニマルなゲームプレイも大きく関係しているでしょう。
今は1周で100時間プレイするゲームも少なくありません。
しかし、その100時間のすべてが濃密なゲーム体験か? と言われると繰り返しの作業時間であったりロード時間であったりしませんか?
上達の法則の動画があるんですが、その動画では「20時間の練習」が最もコスパの良い上達と言われています。
動画の趣旨とは若干違いますが、一つのメッセージとして「上達曲線は20時間までは急激な上昇を描く」と取れます。
100時間のゲームなら80時間は上達を感じづらいとも言えます。
しかし、Ain Dodoならたった1時間のプレイ。
自分の上達を全開で感じることができます。
動画に即して言うならば……
・スキルを分解する
残弾管理=エイム力
残機管理=キャラコントロール
が上達しなければなりません。
・自己修正できるだけ学ぶ
そもそもゲーム自体が自己修正の連続です。
特にランダム性の無いゲームは、自己修正ゲームともいえるでしょう。
AinDodoはランダム性がほぼないので、失敗をすぐに学びに変えることができます。
・練習の邪魔になるものを取り除く
これ100時間のゲームとかだと、かならず邪魔が入ります。睡眠、学校、仕事、まぁ「日々の生活」という邪魔が。
ただ1時間で終わるゲームなら、どこかで1時間のまとまった時間は作れますよね。逆に休みの日で1時間も自由時間内ならそれは何かが狂ってる…。
ま、まぁ、故にこのゲームはゲームにおける非常に重要な要素である「上達感」を適度に満たす事ができるということです。
さらに上でも書いた通り、この1時間というゲームプレイに、しっかりオチのついたストーリー。
もはやUndertale並みの傑作では!?(錯乱)
わるいところ
ストアページの観りゃわかる警告具合とセール時の値段が50円と考えるともはやないと思います。
いやまぁ、ゲーム全体中央値以上なら良ゲー、未満ならクソゲーとするなら明らかにクソゲーの側ですが、もはやこのグラでこの値段のゲームをクソゲー以外だと思って買う奴の気が知れませんね。
これうんこですよ! って売ってるものを買って「これうんこやん!」とキレる奴はクレーマーです。
加点法で考えるなら、この体験に50円は正直安いと思いました。
ネタじゃなく下手な千円程度のゲームと比較したら優れている点も多くあるかと。
まとめ
個人的には結構オススメのゲームです。
いやまぁ、良ゲーとは口が裂けても言えないけど、それでもうまくまとめられて、熱中して時間を過ごせたゲームです。
余談ですが、これ多分作者のYoutube動画です。
このコーギーがこんなゲームみたいな夢を見ていたって考えると、なかなかどうして趣深いですね。
……
普通の名作をプレイしたい人は、僕の名作ゲームまとめを読んでみてね。
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