「半年ROMれ」とは? 2ちゃんねるのおもいでと、今のネットのつらみ。

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日記

「半年ROMれ」とは?

2ちゃんねる黎明期に頻繁に使われた言葉の一つ。

日本語に訳すなら「半年間は発言を控え、場を眺めてルールを把握しましょう」という感じ。

 

ROMはRead Only Memberの略

Read Only Memory=ROM=読み込み専用メモリを転じてROMって呼ばれているという説も。

 

以下思い出語り等。

「半年ROMれ」の真意は?

この言葉、含蓄があります。

 

まずは見ていろ(ROMれ)。

 

その後参加してもいい。

 

という意味でもあり、ここに温かさがあります。

 

基本的に2ちゃんねらーは厳しい言葉を使います。

  • 「逝ってよし!」
  • 「ググレカス」
  • 「半年ROMってろ」

 

しかし、それぞれ、明確な意図があり、受け取り手も行動をしやすいです。

 

……と言ってもわかりづらいので、逆に最近の話をします。

最近の、最も悲しいところは「クッサ」の一言で済ませるところです。

 

なにかやろうとしたら「クッサ」で終わる。

これ、本当に初心者が困るんですよね。

 

それを言われても何をしたらいいのか理解できない。

という、最悪に近い言葉です。

 

「空気嫁」に近い、個々人の匙加減でどうとでも解釈できる、嫌な言葉です。

その排他的空気を感じると、新参は消え失せ、古参の膿が溜まり、コミュニティは淀み腐ります。

 

一方で昔の「半年ROMってろ」などの言葉は、排他的ではあるものの、底にやさしさがあります。

先ほども書いた通り「ここのふいんき(なぜか変換できない)を感じ取ってから、参加してくれ」という意味にも取れます。

「ググレカス(ggrks)」も、厳しい言葉ではありますが、「検索をしろ」という明確な言葉でのアドバイスとも取れます。

 

「逝ってよし!」なんかはふわっとした言葉ですが、「死ね」と言われるよりも柔らかく受け取れませんかね。

そもそも多分「逝ってよし!」と書く人は憎しみを込めた「死ね」という意味で使ってないでしょう。冗談交じりのニュアンスといいますか。

 

そういった、少し様子を見てやろう、という雰囲気が、今のネットには足りない気がします

 

(老害だなこいつ)

 

自分と異なる意見を見つけたら強大な敵として叩き、自分より優れたものを見れば足がちぎれるまで引っ張る。

今のインターネットの底は、やさしさが欠片もない地獄です。

今こそおまえら、「半年ROMってろ」を使う時だぞ。

 

きっと僕は、あの時の2ちゃんねるの、馬鹿で面白いやつらが厳しくも温かく新参を見守るような空気が好きだったんだなぁ。

 

……

 

思い出は美化されるってマジだね。

 

------ 終了 ------

 

今回の記事はこのツイートを見て思いついた記事です。

 

余談

どうでもいいけど、「半年ROMれ」を見ると

初めまして。
以前、3のくせに「2get」と書き込んでしまい、

「1000万年ROMってろ!」と言われてしまった者です。

言われた通り1000万年間、沢山沢山ROMりました。
ユーステノプテロン、キノナータス、オポッサム、猿から人類への進化…
オルビドス期、ジュラ紀、白亜紀・・・・
途中、「なぜこの時期に?」と書き込んだ三ケ日原人に反論しそうになったり、「ウパー」という北京原人に切れそうになりもしましたが、
言いつけを固く守り、唇を咬んでROMに徹しました。

そして現れては消えていく文明。繰り返される悲劇、数え切れないほどの戦争…生と死、生と死。
人々のささやかな幸せ、愛と憎しみ。

1000万年経った今、晴れて縛め(いましめ)を解かれた私(わたくし)が、
2get出来るチャンスに今っ!恵まれました。感動で…私の胸は張り裂けんばかりです。

天照大神様、見てらっしゃいますか?

それでは、1000万年の歴史の重みと共に、
キーを叩き壊すほどの情熱をもって打ち込ませていただきます。

2get!

というコピペを思い出すね。

 

このコピペの

生と死、生と死。

人々のささやかな幸せ、愛と憎しみ

って部分めっちゃ詩的で美しいから好き。

 

ぬるぽ。

 

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