FTLが日本語化されました!!!!!!!!!!!!
FTL is now available fully translated into Japanese!
『FTL』が完全日本語対応になりました!2020年の『Into the Breach』日本語版リリース前に、Subset Gamesの処女作をぜひプレイしてみてください。
(Updated with link!) https://t.co/sAFdquAvkx
— Subset Games (@subsetgames) December 20, 2019
というわけで、発売から7年。
300時間以上プレイしてなお「こんな神ゲーが世の中に存在することに感謝」みたいな気持ちでプレイできる最高のゲームが、とうとう日本語化。
公式日本語化を機に、一人でも多くのゲーマーにこの神ゲーの存在を知ってほしいので、今日は紹介記事を書いていきます。
FTLがどういうゲームか知りたい人は読んでみてね!
結論:FTLは神ゲーなので買い。
究極の神ゲーです。
- ローグライク(もっと不思議のダンジョン)好き
- 例えクリアできなくても、悔しさをバネにできる
- やられたらやり返すが信条のゲーマー
なら、絶対買い。
後悔はさせない。
ゲーマー歴24年くらいですが、間違いなく遊んだゲームの中で面白いゲームトップ5には入る神ゲーです。
↑こちらは他にも僕がプレイした神ゲー
なぜFTLが神ゲーなのか? ポイントを3つ紹介
FTLには様々な魅力があります。
- ドット絵の妙
- 良質なBGM
- 心地いい効果音
細かく上げて行けば、いくらでも魅力は上げられます。
ただ、一言で現わすなら
「無駄を極限までそぎ落としたゲーム」
です。
音楽やストーリーの味付け部分ではなく、
「ゲームの仕組み」をしゃぶりたい人の為のゲーム
です。
紹介も無駄を極限までそぎ落とせば
(FTLを)やろう。
以上で完結しますが、二の足を踏んでいる方の為にオススメポイントを3つ上げます。
1.EASYがHARDと揶揄されるほどの高難易度
我々ローグライクが好きなゲーマーは、もはや普通の難易度のゲームにはなまぬるくて欠伸が出ちまいます。
僕自身は特に高難易度ゲーが好きというわけではないですが、必然的に高難易度ゲームが楽しいと感じる体になってしまっています。
きっとみなさんもそうですよね?
そこで!
「EASY」が「HARD」
「NORMAL」が「VERY HARD」
「HARD」は「NIGHTMARE」
と言われるほど難易度の高いFTLだ!
上に画像を貼りましたが、FTLのノーマルをクリアした人の割合はプレイ人口のわずか2.2%。
グローバル実績(STEAMにある全プレイヤーの実績の獲得割合データ)で言うと、高難易度と言われていた「SEKIRO」の全ボス撃破の実績でも約10%。
その5倍近くも難しいと考えられます。しかも難易度Normalで!
余談ですが、発売直後はNORMALまでしか難易度が無かったのですが、後日のアップデートでHARDが実装されました。
東方で言うルナティックです。
FTLの実績に「Hardクリア」がないので主観になりますが、ノーマルの3倍は難しいので、おそらく全プレイヤーの1%も居ないのではないでしょうか。
このゲームの難易度の高さを例えるなら……
- 一回の戦闘で10Gしか手に入らないのに、宿屋に泊まるのに200Gかかるドラクエ。
- スーパーキノコが4ステージに1個しか手に張らないマリオ。
- 皮の盾を拾えずおにぎりも殆ど拾えないシレン。
という感じ。
基本的にギリギリの戦いを、常に強いられます。
だからこそ、しっかりとどう行動を取るかを考えて、もぎ取る勝利が最高の果実になるんです。
メチャクチャ熱いサウナに入ったあと、冷えたポカリがウマイのと一緒です。
難易度が高いことが面白いゲームの要素ではない、というのは重々承知しています。
ただ、その上で高難易度だけど戦略次第でクリアに近づいていけるゲームは、いいゲームですよね。
2.ランダムイベントによるリトライ性の高さ
ランダムイベント。FTLに限らずですが、これはローグライクの醍醐味です。
プレイするたびに変化するゲーム。
これにより、毎回緊張感のあるゲームプレイができます。
同じゲームなのにヒィヒィ言いながらボコボコ殴られるときと、俺ツエー無双できる温度差が「また次!」のプレイにつながるんですよね
高難易度はこの「ランダム要素」も一端を担っています。
前回と同じことが出来ない。
故に同じことを繰り返してもクリアには近づかない。
同じことを繰り返せないとも言えます。
だからこそランダムが絡むゲームは、リトライ性が高いです。
毎回自分の脳みそで考えなければならない
ということです。
ランダム要素の薄いアクションゲームとかも好みではありますが、ことリトライ性で言うとやはりランダム要素のあるゲームのほうが高いです。
何度でもできるし、何度でもプレイしてしまうわけですね。
非常に中毒性が高いです。
3.経験が力になる
ゲームの面白さの本質の一つに「上達」があります。
いや、これはそもそもゲームにかぎらずですが、ウデマエが上昇していくことは面白いんですよ。人間の本能的な欲求に根ざしています。
そこからわかるのは、面白いゲームは上達を味わえるということです。
ローグライクの要素の一つである「運ゲー」と反するのでは? とも考えられますが、実際は逆。
ローグライクはランダムなので「状況への対応力の上達」を延々と味わえるんです。
ちなみに「上達(≒実力)」の対義語、そしてローグライクへのよくある不満に「運ゲー」という言葉があります。
勿論、運の要素があることは否定しません。というか、一つ前の見出しで肯定しています。
しかし、運だけでゲームの結果が全て決まるゲームでもありません。
だからこそ面白い。
今の敗北が次のプレイの糧になる、という点においてはローグライクの運要素も含めて「実力ゲー」です。
運をアクセントに、自分の判断で切り抜けられる要素が多いからこそ面白いんです。
とは言え、クリアできない時は何をやってもクリアできないという難易度であるのが、ゲーマーの心をしびれさせます。
ローグライクって不思議なもんで、「クリアできねー!」と99回プレイしたあとに、100回目でクリアできたら、次から10回に1回くらいクリアできるようになるんですよね。
そのクリアが、(引きが良かったとしても)「クリアできる実力」が備わったということの証左でもあるということです。
経験則でしかありませんが、いままでそういう「クリアできなかったものが、(ひきつよだとしても)1度クリアしたあとからぐっとクリア率が上がる」という体験を様々なローグライクで何度もしてきました
多分全体像が把握できるからでしょうね。
で、全体像が把握できるとクリア率が上がるというのは紛れもなく「経験 = 実力の向上」によって上達できるゲームということです。つまり運ゲーはゲーム内の一つの要素でしかない。
経験を積みクリアに近づく行程が好きなゲーマーには、間違いなく刺さります。
オススメできないユーザー
一応オススメしづらいユーザーを上げておきます。
どれも良いところの裏返しにはなるけど
- 高難易度なので……スムーズにクリアできるゲームをやりたい人
- ランダム要素も多いので……一度クリアできたらその後も絶対クリアできる完全な覚えゲーがやりたい人
- プレイヤーの経験値ではなく、キャラクターの経験値を重視する人
あたりには、おすすめできません。
あとは長編小説のような重厚で感動的なストーリーだとか、かわいいキャラクターだとか、そういった要素を求める人にも向かないかな。
「ゲームをやるためにゲームをやる」という硬派なゲーマー向け。
まとめ
以上、最高のゲーム「FTL」の紹介でした。
ちなみにこのゲームの問題点は
・動画(PV)を見ても別に面白そうに見えない
・自分でやらないと、何をやってるのかよくわからない
という2点です。
どうあがいても自分でプレイするしかこのゲームの魅力はわかりません。
故に僕から言える言葉は最終的には一つ。
神ゲーだから、やろう。
関連記事
FTLのような硬派なゲームばかりというわけではありませんが、僕の好きなゲームたちを並べた記事です。遊んでないゲームがあったら遊んでほしいです。
FTLのようなゲームが好きなら、きっと好きになれるSlay the Spireというローグライクカードゲームの感想記事です。どちらかというとクリア後の方向けの記事ではありますが、FTLやシレンのプレイヤーには読めるように作られています。
是非読んでいただき僕の好き度が伝わってSlay the Spireをプレイしてみようかなと思っていただければ幸いです。
コメント(承認制のため反映まで時間がかかります)
inscryptionクリアしてもやってたところでたどり着きました。
(スタッフロールが出たけど、YouTuberの人が殺されたみたいでバッドエンディングなので、まだクリアできてないのかなと思いつつ、あるか分からないゴールを目指してトライするほどのゲームじゃないなーと思ってネタバレありで検索してました)
自分はinscryption第一部は十分楽しめましたが、その後カードゲーム部分を掘り下げるのではなく(第二部はそうできる余地が十分あったと思うのですが)、第3部はカードゲームとしても非常にレベルが下がり、脱出ゲーム部分も面白いとは言えない、できの悪いゲームに散々突き合わされたという感じです。”inscryption”評、納得のところが多かったです。
元々20年前にnethackが大好きだったので、rougelikeを探してFTLにたどり着きました。はじめこれがrougelikeなのか、と思って始めたのですが、結果的にはすごくはまって(iPad版)、advanced edition 含め、hardモードでかなりのshipをクリアしています。ノーマルをクリアした人がプレイ人口の2.2%というのでびっくりしました。
思い返してみると、EASYでも最初はこんなの絶対無理と思って、2,3ステージでどうしようもなかったのが、だんだん勝てるようになっていく、勝てるようになってみると、昔はこんなにリソース無駄にしてたのかと愕然とする、プレイヤーの技術がどんどん上がる、それに対応した超オーバーキルの深みを持ったゲームだと思います。
他にはやったことあるゲームがほとんどなかったですが、今後参考にさせて頂きます。
rougelike最高さん、コメントありがとうございます。
Inscryptionのモヤッと人口が増えていて、やっぱり普通に持ち上げるべきゲームではないよなぁと思っています。(おそらく僕のInscyptionを殴る記事を読んでかと思いますが)完成度の低いゲームという意見にご納得いただき「だよなぁ~」です。
僕はにわかゆとりゲーマーであり元祖Rogueと類似、派生作品はプレイしたことがない(シレン、トルネコ以前の作品は未プレイ)ので、FTLが本当に硬派なゲーマーさんに受けるのかという不安はありましたが、そんな方でも楽しんでいるのを知って一安心です。
FTLのプレイ人口、そしてFTLの素晴らしさを知っている人類が1人でも増えてほしいと願っているので、FTLの良さをしっかり噛み締め味わっている方を見かけると嬉しい気持ちです。
ローグライクと言うとちょっと(むしろかなり)違和感のある作品で、FTL付近から「ローグライクライク」や「ローグライト」などの言葉が使われ始めるようになった気がします。が、(シレンを思い浮かべつつになりますが)プレイの本質がランダム生成とそこに起因するリトライ性、リソース管理の妙がRogue likeとするならば、まさにその味が強い作品で本当に楽しめますよね。
ちなみに、僕の好きなゲームまとめ(https://hikitomori.com/tomoalltimebestgame)をおそらく御覧頂いたのかと思いますが、(すべて遊んでほしいという僕のオタク欲求は置いといて)FTLのような体験を求めたゲームプレイの参考にするとしたら、ちょっと怪しい作品もあります。
好きなゲームまとめ記事では「純ゲーム」然とした作品だけを上げているわけではないのでお好みに合うゲームが多いかは微妙なところなんですよね。
そこでFTLにハマった方なのであれば一本だけ強く強く推しますと、Slay the Spireというゲームがありまして。こちらもFTLのようなドギツ目の難易度でリソース管理の妙を味わえる神ゲーです。(ちなみにこちら僕の参考レビューです(https://hikitomori.com/slay-the-spire-kansou-kamige-kimotiyokunai)
いや、ほんと、FTLもそうですが、高難度をプレイしたあとに「無理だろ」と思っていた低難度を思い返すと「Easyだったわ……」と思えるゲームって良いゲームなんですよねぇ。それはつまり運ゲーではなく緻密なリソース管理で上達を感じられるバランス調整がされているということで、優れたゲームの証明でもあります。
こういうゲームが1年に1本くらい出てくれれば、ゲーマーライフがはかどるんですが……と思いつつ、ひたすらに漁っていくしかないんですよねぇ。と老害っぽい締めになってしまいましたね。
あらためてですが、Slay the Spireをプレイしていただければ幸いです。余談ですがたまにInscryptionのレビューに「Slay the Spire要素が~」みたいなのを見かけますが、本当に「わずかに、それっぽい」程度でSlay the Spireの足元にも及んで居ない作品なのでぜひ警戒せずプレイしていただければ、楽しめるはずです!
ありがとうございます。
返信が遅くなってしまいました。
Slay the Spireの記事は読んでいて、Inscriptionに求めていた、TCGでrougelikeするという要素がばっちり入っているので、絶対面白いはずとは思ってはいました。やってみたいなーと思いつつ、成功と失敗の因果関係がはっきりしないという点が気になっていたので、改めて説明して頂いて更にやりたくなりました。勝敗の因果関係がはっきりしないのは、Deck buildingの宿命&面白さの本質かなーと思います。
なのですが、「ぼくが好きな約100のゲームたち」のトップページを見て、Engi Bで勝利しているのに気づいてしまい、まずはそっからでしょ、となってEngi Bにチャレンジし始めました。1週間でAdvanced Edition(AE) Normalモードでは勝利できたものの、AE Hardではなかなか勝てず、3週間かかりました。、
今日ようやく勝利しました。Sector 1でCrewがある程度増えないとほぼ無理だと思いますが、それが達成できれば、Fuelを絶やさないように、相手のシールドが増える前に武器を強化、Hullダメージを減らすために早めの Defence Drone取得、Sector 6ぐらいからはHackingを使いたい、という感じでやりました。最終勝利の前にFlag Ship戦の2段階め、3段階めで一回づつ撃沈されてます。3段階目でやられたときは、Hull Repariを持っていて、相当余裕と思っていたのに残念でした。勝利した時の最終武器はHeavy Laser I, Charge II, Halberd Beamで、2つとも購入です。1,2戦目でそれぞれの段階で注意すべきこと(2段階目はShield 8が必要、3段階めはMind ControlでPilotをやられると厳しいので、始まった瞬間に移動するとか、Medbey Upgradeなどの対処をして、勝利できました。それでも2段階目まででCrewを減らせてないので、3段階目では相当なダメージを食らいました。ギリギリです。
来年の正月休みにはSlay the Spireに手を出そうと考えています。
こちらこそ重ねて返信ありがとうございます! もともと僕(ブログ筆者)にとってコメントは「記事を検索等で見つけた方が思ったことをコメントしてすぐにブラウザバックする」という前提から返信を書いております。ゆえに「返信の返信」は期待していないので非常に嬉しいです。
とはいえ、あの、ほんとに、ご負担にならない程度で。僕の場合のコメント返信はある種ブログを書く一環としてやっているのでお返事が遅くともなんなら無くとも気にしないので。そして読者さんには返信が負担だと思ってほしくないので。好きな時にお好きなように気負わずコメントしたりしなかったりしていただければ幸いです。
そして! 嬉しいのは! 誰にも気づかれないであろうゲーマーマウント(というほどでもないかもしれませんが)を見抜かれたこと! 画像一枚から「弱機体でクリアしたったぜ!」という言葉を「読める」方に出会えたことです。(コメントを読んで「気づいてしま」ったか、と、一人ニヤリとしましたw)
そしてそれを「読んだ」方がクリアしたということもまた非常に喜ばしい事実です。この大変なゲームのしんどめな機体での3週間かけてのクリアお疲れ様でしたそしておめでとうございます!
「これなら行けるでしょ~」という状況からボコボコに落とされる悔しさとやるせなさと復讐心。そこからリトライし、もぎ取るギリギリの! 勝利の! 脳汁が! たまらんのですよねぇ!
攻撃が発射されてからFlagshipをバラバラにする瞬間、そしてスタッフロールが流れるまでは、この世に存在するゲームの中でもっとも気持ちいい瞬間の一つです。
そこから言うならばSlay the Spireは感想記事にも書いた通りそういう「気持ちよさ」を個人的にはあまり感じられませんし、FTLで言うハード(アセンション20)にたどり着くためにアセンション0~19までをプレイしなければならないという面倒さがあったりはします。ただ、その上で経験と攻略情報を元にプレイヤーの思考だけでクリア目指して蜘蛛の糸を手繰っていくような「ゲームとして」の極上の喜びを味わえるゲームなので、是非お時間のある時にプレイしてみてください。