2023年に読んだ面白かったマンガ13選 + 期待中のマンガ

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漫画

2023年読んだ漫画から、「とにかく楽しんで読んだ漫画」を紹介します。

 

紹介順が「楽しんだ順」です。つまり最初にある「デカスロン」が個人的漫画オブ・ザ・イヤーです。

さらにいろいろな意味で「読みたくない」と思う理由の少なそうなオススメマンガに「☆」をつけておきます。

個人的に楽しんだ漫画とオススメ作品ってのはわりと別で、人を選ぶ要素が少なく(テーマや表現的に)、かつおもしろい漫画に「オススメ」として「☆」ですので、☆付きのものは読んでほしいですね。

 

「じゃあ『オススメ』だけすすめてくれればええやん」という声も聞こえてきますが、せっかくこんな零細ブログを読んでいただくのであれば一つでも多く(少なくとも僕の琴線に触れた)傑作を知ってほしいという願いもあったり。

そんなこんなで「とにかく楽しんで読んだ漫画」を列挙していきます。せめて上位10本くらいは読んでほしいな♡

 

2023年に読んだ、☆(オススメ)漫画まとめ

デカスロン

完結済み、単行本全23巻、文庫版全13巻。

 

読み終わった感想は「こんな面白いマンガを今まで知らなかったなんて、嘘だろ」。

信じられないほどに熱く、震えるほどにおもしろい。

 

とも
とも

言葉にすると陳腐ですが(と名作漫画を語るときにどうしても前置いてしまう)、「死力を尽くす」漫画が結局とにかく僕のツボなんでしょう。

 

あまり聞き慣れない、十種競技(デカスロン)というスポーツのマンガです。

ただやっていることはシンプルで、走ったり物を投げたりジャンプしたりするだけなので、ルールが分からず面白くないってことは全くありません。

逆に言うとただそれだけなのに……むしろそれだけだからこそ他人との戦い、そして自分との戦いが映えるんです。

 

とも
とも

震えるほどの熱い展開を作るのがうますぎる。

 

死ぬほどおもろいですが、絵のクセ強さや展開のワンパターンさ、主人公の癖が強すぎ、さらに電子での購入が出来ない……と、オススメは非常にしづらい。

んだけど、ピンポイントで刺すならば谷仮面とかヨクサル作品が好きな方にはそれを乗り越えてでも読んでほしい。オススメです。読んでいる時の熱さが一緒。まずハマります。

 

そうでないかたは、リアリティよりは競争の楽しさ、闘争の美しさ、全力の熱さを感じられて、思わず叫びだしたくなるような、そんなマンガが好きならばぜひ。

 

☆劉邦

完結済み、全15巻。

 

「土竜の唄」の高橋のぼる先生が描く、高橋のぼる先生味のハイパワーエンタメをがっつり味わえる歴史モノ。

 

とも
とも

しょうもない定型句を使うことになりますが、「笑いあり涙あり」は、まさにこのマンガのための言葉

 

主人公は人たらしのスケベゴロツキ農民である劉季(りゅうき。後の劉邦(りゅうほう))。

彼が持ち前の運と魅力で中華の皇帝に成り上がる物語。

 

「極上エンタメ中国史劇」というキャッチコピーそのままの作品でして、(大人向けとまでは言わないレベルの残虐・スケベ表現を除けば)子供から大人までエンタメ史劇として最後まで楽しんで読めます。

 

戦乱の世に巻き込まれながら輝く、主人公の気持ちの良い行動・言動に惹かれていたら15巻があっという間に終わる。

このマンガを一番に推したい理由は小難しいこともなく「めちゃくちゃに良いマンガを読めた」という読後感を味わえるから。

仮に連載中で「面白い!」と名高い漫画でも、綺麗にまとめられるか、落ちで読後感良くできるか、というのはかなり連載を綺麗に終わらせる環境・腕力を問われるわけですが(それゆえ「面白いけどオチが頂けない」みたいな漫画は履いて捨てるほどある)、それに恵まれた漫画だと思います。

 

とも
とも

劉邦の右腕である蕭何(しょうか)さんの、最終話の独白が、素晴らしい読後感を演出しています

 

歴史に強いこだわりが在る方はエンタメ風な改変やキャラクター(歴史上の人物)への解釈違いなど気になるところはあるかもしれませんが、「キレイに完結した面白い漫画が読めればそれでヨシ!」な方はぜひ読んでほしいです。

 

……いや、あの、土竜の唄を知っている方からしたら「キレイに完結? ウソ乙w」と言われそうなものですが、その、土竜の良いところを抽出して本当にキレイに完結しているので。

騙されたと思って読んでみてほしいです。

 

 

ハイパーインフレーション

完結済み、全6巻。

 

姉をさらわれた奴隷が、突然授かった「体からカネを生み出す」能力を活かして姉を助けるために奔走する漫画。

とも
とも

「カネを生み出せるならそれで買い戻せばええやん」……と思うじゃん?

ただなんと、「同一の通し番号のカネ」しか出せない能力なんですよね。つまり偽札。

そこから「どうカネを生む能力(そして偽札)を使うか」という駆け引き、頭脳バトルがめちゃくちゃ面白い。

 

とは言え小難しい展開も無ければ、難しそうなところは逐一丁寧な解説が入るし、基本の展開は王道。

ちょっとミームっぽい笑いや表現的な問題で万人向け感は薄いし、絵も決して見みやすいとはいわないけど、だまされたと思って読んでほしい漫画筆頭。

 

絵が下手なマンガと言えばカイジですが(おい)、あれも面白かったでしょう? そういう香りがしっかりとあるマンガです。

 

僕の好みが「シンプルな競い合い」じゃなければ、この漫画が1番目にの紹介であってもおかしくないくらいにはパワフルで面白いマンガでした。

6巻完結済みなので、画力が高くなくても短く面白い漫画を読みたい方には強くオススメ。

 

とも
とも

ちなみに僕はグレシャムさんがすこです

 

 

☆トリリオンゲーム

連載中、最新刊8巻(2024年4月時点)

 

僕は長所と短所を補い合うデコとボコが協力する漫画が好きなんですけど、トリリオンゲームは技術偏重オタクのガクと行動力がカンストしたハルというデコとボコが力を合わせてゴリッゴリにトリリオン(1兆円)を稼いでいく物語です。

 

とも
とも

おもしれぇしキャラ作りがウメェ~! と思っていたら、2022年の個人的MOTY(Manga Of The Year)を受賞したDr. STONEの原作の人だったという。

 

(ドクターストーンもそうなんですが)やるべきことがはっきりしていて、そこに立ちはだかる壁を長所でぶん殴ってぶっ壊していく。

これがシンプルかつ気持ちの良い最高のエンタメです。

リアルな舞台のわりにちょっとキャラのクセが強く、こういう「キャラ」ならDr. STONEの画風(Boichi先生)が合ってたなぁという思いもありまして、Dr.STONE履修済みで面白かったなら間違いなくオススメです。

原案の稲垣先生は「全ては人とのつながり」というテーマを根底に描いていると思うんですが、トリリオンゲームもそれが圧倒的に発揮されています。ドクターストーンの「科学」もトリリオンゲームの「カネ」も、「ひとつのひとのつながり」という描き方が、美しいんですよね。

あとは展開の速さも魅力。ヘタな人がやれば無理やりなご都合展開になってしまうわけですが、ある程度納得感がありつつも一切ダレずに目標にフルスロットルな展開が気持ちいい。

 

話変わるようですが、個人的にサバイバルものが好きなんですよね。生き残れるかどうかのハラハラはもちろん面白いですが、それにより「生きるための知恵」を得られるお得感があるので。

んで話が戻りますが、トリリオンゲームの「金稼ぎ」はある種現代のサバイバルとも取れまして(同様にドクターストーンは旧時代的なサバイバルでもある)、そういった知識の片鱗を読めるという知的欲求を満たすためにも良い漫画です。

 

あー、あと、わりと昨今の時勢を反映したような内容(ソシャゲとかAIとかネット報道とか)が多いので、早めに読んだほうが美味しく食べられるかもしれません。

 

 

コミュ障異世界に行く

(単行本はなく、LINEマンガでの連載です)

 

連載中のほとんどただの異世界転生ファンタジーなわけですが、よくもここまでハラハラドキドキを生めるんだなぁと感心した作品。

「また異世界モンかぁ」という期待していない先入観(偏見)はあったかもしれないけど、それを補ってあまりある泥臭さがツボだった。

 

とも
とも

召喚士として元トップランカーのゲーマーがゲームの世界に召喚士として転生したのに、2話でゴブリンに殺されそうになって、召喚士なのに命からがら大きめの石を持ち上げてゴブリンの頭をカチ割る……そういう「スムーズに進まない」冒険が大好物なんです!

 

舞台が「転生前にやり込んでいたゲームの世界」なので、普通だったら「その知識とステータスを活かして無双」するようなもんですが、コミュ障というデバフとレベル(があるかどうかすらもわからない程度の解像度で世界に放り込まれて)ほぼ0からスタート。

知識も「ゲームとしてボタンを押す」のと「実際に自分がキャラクターとして技などを発動する」のでは勝手が違いすぎて、あまり活かせないことも多いんですよね。

 

プレイした知識というヒントはあるものの、何をするのも手探りで、それがまさにほどよく泥臭い冒険譚を生み出しまして。

 

まぁ、それ以前に、コミュ障でひきこもってゲームをしたい主人公というのにシンパシーを感じて、妙に共感してしまった節もありまして、それで評価が上がっているかも。

ゲーマーならば理解しやすい文脈も多いので、コミュ障おうち大好きゲーマには読んでほしい漫画です。

 

とも
とも

コミュ障だからこそ言葉を用いない召喚獣との心の繋がりが温かく、思わす涙を流してしまったシーン(その時の感想ツイートリンク。ネタバレ注意)もありました。

 

 

 

ヘブンの天秤

完結済み、全4巻。

 

ここまで上げた漫画と違い、サクッと一言でまとめられる言葉がないので普通にあらすじをまず書きます。

天使らしい思考・行いをしなければ堕天してしまう天使たちの世界(ヘブン)で、主人公メロは堕天判決を受ける。

本来追放されるべきだが、ヘブンを追放するのにもう一つの条件であるおでこの十字マークは消えていない。

中途半端な状態であるメロに対し、主天使長は「だから堕天度を少しでも下げるために人間を救おうね」と、人間を救う使命を与える。

メロは堕天しないよう、人間世界の問題をどうにかしようと奔走する。

……というようなあらすじです。

 

んで、この漫画のポイントは、読んでる最中7割位の時間「最悪だぁ~……」と思いながら読むことになること。

その最悪さがクセになるかどうかで評価が大きく変わりそうで、僕は完全にこういう漫画が大好物なので最高にツボでした。

 

とも
とも

どうしようもなくどうしようもうない状況を外から眺めて「どうしようもねぇ……」と苦しみたい季節ありますよね(ない?)

 

他人の不幸と、その不幸に巻き込まれる天使の主人公を見て、「最悪過ぎて草」と乾いた笑いを絞り出すしか無い最悪を感じたい歪んだ方はぜひ。

3巻程度で終わるので読みやすいのも良い。

 

☆運命の巻戻士

連載中、2024年4月17日に最新刊6巻が発売。

 

良い意味でよくあるタイムリープもの。

 

これは被害妄想なんですけど、僕という虚無がオススメしているマンガは信頼性が低いって声が常に聞こえているわけですよ。

 

とも
とも

「なーんかマイオナばっかり上げて、ワンピとか鬼滅とかオススメ漫画にないじゃんw」みたいな幻聴。

 

いや……まぁ、たしかにそうなんすよね。

僕という虚無がオススメしたところで、客観的にそのオススメは「よくわからん虚無が勝手に言ってる」でしかない。

 

でも安心してほしいのが、運命の巻戻士は上記に貼り付けた公式ツイートから分かる通り、コロコロのアンケートで1年連続1位を取ったバケモノ作品であるということ。

もちろん、そういう評価がないもので面白かったものをオススメすることこそがオタクの本懐ではあるわけですが、「評価があって、かつオタクも面白いと感じられる」作品ほどオススメしやすいマンガはないわけですよ。

 

そういう意味で、非常に非常にオススメ。

コロコロなので、ありとあらゆる意味で万人向けです。

「コロコロってことは子供向けなんでしょ」と思いますよね。僕も思っていましたが、30歳を超えた無職のひきこもりが読んでも、読み応え抜群だと感じるほどの傑作です。

 

もちろん舌の肥えた漫画好きからすると、タイムリープものという擦られ尽くした設定に辟易とするかもしれません。

なにより「世界一わかりやすくて熱いループ漫画!」というキャッチコピーからも分かる通り、設定としての意外性はありません。

それゆえ万人向けの最大のデメリット(というか表裏一体)である「特定の属性の狙い撃ち」を重視した作品でなく、たとえば残虐要素を持ってリアリティを出すような作品ではない。

僕のブログを読む方は、そういった強烈なバイオレンスじゃないと味をもはや感じられない、脳が焼き切れたかたも居ると思うのですが、そういう方にはちょっと味気ないかも。

 

でも、だからこそ奇抜な設定と残虐要素での訴求に頼らない、話作りとキャラクターで読ませる漫画力が高い漫画だと言えます。

少年漫画主人公の「折れない前向きさ、すべてを救うという強い信念」から生み出される純度100%のアツさを味わいたい方はぜひぜひぜひぜひ。マジで令和におけるワンピースになれるポテンシャル感じてます。(ワンピースは令和でも連載してるが!?)

 

推しです。

 

 

☆銀平飯科帳

再開予定未定の休載中、最新刊11巻

あのラーメンハゲが出ている「ラーメン発見伝」の河合単が描く、江戸タイムリープ料理漫画。

 

舌は肥えてるものの料理人(作り手)としてはダメダメな店主が江戸時代にタイムリープして、「膳奉行」と呼ばれる将軍の食事を管理する人が作る「江戸のうまい店ランキング」を作る手伝いをする。

その過程で江戸の料理知識を現代に持ち帰り自分の店に活かしつつ、逆に現代で得た知識を江戸で活かす……

という感じの話ですが、基本的にはみんなでうまいものを食い歩きつつ、主人公は食べ歩き知識を現代と過去で相互に使って「飯UMEEEE」する漫画。

 

とも
とも

主人公はお調子者で軽薄ではあるんだけど、それがゆえにタイムリープにありがちな「無双する俺ツエー」感が鼻につかないと言いますか。

 

ただ打ち切りではないものの、現在更新停止中で、ラーメン発見伝の続編であるラーメン才遊記の続編であるラーメン再遊記に尽力しています。まぁそっちはそっちでおもろいんだけど、僕は銀平飯科帳が最押しです。

 

今回はこの順位に落ち着いたわけですが、個人的にめちゃくちゃ漫画が豊作な年だったというのも影響してまして、平年通りだとトップ3に入るくらいには愉快で痛快で楽しい漫画です。

非常にオススメ。

 

 

喧嘩独学

LINEマンガで連載の縦読み。完結済み。

みんな大好き、いじめられっ子陰キャが喧嘩強くなっていくやつです。

こう聞くと「まーたそういう設定かー」となりがちかと思うんですけど、そこに一捻り加えておもろくなってます。

 

舞台が、概ね現代なんですよね。つまり、動画配信サイトがある。(その名も「ニューチューブ」!。どっかで聞いたことある気がしますね!)

んで、高校生の主人公は高額な医療費を病気の母のために稼がなければならないんですけど、そのニューチューブの再生数を「弱者の喧嘩コンテンツ」で稼ごうとするんですよね。

 

それゆえ、クリア条件が多彩と言いますか。

もちろん喧嘩に勝ってもいいんですけど、「喧嘩に3分耐えて広告が入れられる動画時間にする」とか、そういう「素人がラッキーパンチで勝つ」しかないいじめられっ子陰キャ漫画の構造上の欠点がそれにより解決して、「動画配信を盛り上げるためにどういう戦いをするか」という縛りによる面白さも加算されているんですよね。

 

とも
とも

んでむしろ動画配信でラッキーパンチして色々物語が動いて行く、という。

 

でも喧嘩はそこまで強いわけではないから、そっちはそっちでまたちょっとずつ強くなっていって、またニューチューブを発端としたトラブルに巻き込まれつつの喧嘩漫画として楽しめてて。

喧嘩と動画の両輪での構造が上手いから、読む手も止まらんのですよね。

もちろん喧嘩漫画が好きで一端の発信者であるっていう個人的属性は強く影響していますが。

 

登場人物もイカれてるやつがそこそこ居て、そこもまた良い。

小雪のパンチ効きまくりのキャラが好きで好きで仕方ない。

ちなみにこれを書くためにググってたらアニメ化されてると知って、「どっひゃー!」です。

 

縦スクロール漫画はあまり受け入れられない傾向がありますが、アニメならユーザーが増えるかも。

そう期待できる程度には面白い作品です。

 

フランチャイズつくだマジカル

2巻完結のギャグ&ストーリー&人情、通称「マジカルコメディー大河」(?)です。作品の雰囲気的には「それでも町は廻っている」が好きな方には刺さるやつです。

1話完結型で、昔魔法少女だった魔法使いボナンザの、日常生活物語。

 

基本的にはフフッと笑える感じのゆるやかギャグです。

魔法少女たちが魔法世界に帰るまで貧乏な設定なんですけど、50円玉を拾って「これだけあればなんでも……」というボナンザのセリフがあるんですが、それに対しモノローグで

20年前の50円は現在の価値に換算すると約60円—

という二重脳内ツッコミというか、三重ツッコミというか、「50円じゃなんもかえねーじゃんw」に対して「それでもよだれを垂らすほど飢えている魔法少女」というギャップの笑い。あとは「過去の貨幣価値」という注釈(「明治時代の1円は現在の2万円」みたいな)での「20年前」という割と最近で、かつ1.2倍の価値になったところで「結局なんにもかえねーじゃんw」という脳内ツッコミと笑い。

 

こういう、じんわりツッコミを入れながら読めるタイプのマンガ、結構好きなんですよね。去年の個人的マンガオブ・ザ・イヤー2位の「異世界人生劇場」もそういう感じ。

マンガ力低いとただ支離滅裂で読みづらいマンガになるだけなんですけど、きっちりおもろい。

シュールギャグ的な面もありますが、伏線というか散りばめられた含みのあるセリフのひとつひとつがきっちりと描写されていて、「そうくるか」とい小さな驚きも味わえます。そして魔法少女に滅ぼされた魔王軍の哀愁がいい感じ。

 

 

 

 

亜人

完結済み、全17巻。

割とシンプルな異能バトルもの。死なない「亜人」である主人公と、他の亜人との戦い、そして協力バトル。

 

とも
とも

熱い。

 

はるか昔1巻を読んで「しょうもないなぁ」と思っていたんですが、妙に面白いという話を聞きまして、改めて読んだところ2巻くらいからどんどんエンジンをふかして爆走するマンガでした。(わりとこういう噂を聞いた上で頑張って読んでも「結局つまんねーじゃん」になりがちなんですけど、それを良い意味で裏切ってくれたというのも高評価ポイント)

というわけで、是非2~3巻くらいまで読んでから続けるかどうか決めてほしい作品。

 

「これ、結構作者さんが好きなもの・影響を受けたものを詰め込んでるなぁ」と感じる作品でありつつ、そういう作品にありがちな独りよがりさはあまりなく、エンタメとしても優れた作品。読後感が心地よい傑作。

 

連載で読んでたら、時々「もうええわ」となりそうなところもありましたが、コミックスで読んだら気持ちよく最後まで駆け抜けられました。

 

こぐまレンサ

1巻完結。

連載型な「世にも奇妙な物語」といった作風。

 

第一話では売れない小説家が怪しげな悪魔召喚本を頼りに「こぐま」という天使のような見た目をした女の子を召喚して、「命と引き換えに面白い小説をかかせてくれ」とお願いする。

その結果、街にあるゴミ箱で「チチェ」と表紙に書かれた日記風ノートを拾い、そのノートの内容を小説にすることでヒット作を作る。

その結果……(ネタバレ回避)……と、いうようなお話で、ここから5話くらいまでそんな感じの「世にも奇妙」風の短編です。

 

ただ、6話、「チチェ」と書かれたタイトルのところじわりと他の話とのつながりが見えてくる。色々な話に「こぐま」が出てきて「チチェ」とのつながりが示唆されてどんどんジグソーパズルが完成していくような展開。ストーリーの組み立ての巧妙さに舌を巻きます。

 

最後の「あなたは鏡、誰かの心を映す鏡。」というメッセージが沁みる。

とも
とも

オススメはし辛いですが、1巻完結の名作でした。

 

 

女の穴

1巻完結。

タイトルはアレですが、特にえち本ではないです。(もちろんタイトルがタイトルですし、そういう描写がゼロとは言いませんが、物語や描きたいことに必要な程度のものです)

とも
とも

歪んだ愛情の形と、だからこそその中でたまにきらめく愛のカケラが光る作品。

 

決してオススメはしませんし、あんまりこういうマンガを読まないので誰に対してススメて良いかもわかりませんが、妙に心に残る作品でした。他に百冊以上はマンガを読んできたと思いますが、その中でもここに記録に残したくなるくらいには。

 

期待中のマンガ

普通に「面白い」んですが、まだ連載してから日が浅かったり読んでる話数が少なかったりで判断の難しいマンガを上げておきます。

でも、少なくとも現時点では「面白い」ので、今後の展開をワクワク待つのが好きなマンガ好きの方は、追ってもいいかも。

  • 常人仮面
  • アタックシンドローム類
  • レッドブルー
  • べー革
  • グッドナイトワールドエンド
  • 江口さんはゲーム脳
  • 遥かなるマナーバトル
  • あくたの死に際
  • 酒と鬼は二合まで・3分待って むぎ先輩

このあたりですね。

 

この中でアニメ化しそうなのは、低コストおっさん向け枠として江口さんはゲーム脳、ギャグバトルとしてマナーバトルですかね。

アニメ化を既に果たしたグッド・ナイト・ワールドの続編としてグッドナイトワールドエンドもアニメ化しそうな気もしますが、ただあまりにも先鋭化しすぎている感が現状あります。1~3話くらいの「どこまで岡部閏は面白い漫画を描く生命体に進化していくんだ」というワクワク感と「おいおい進化しすぎてだれもついていけね~~~」と最新話付近の流れを見るに……難しそう。

 

あとあくたの死に際はドラマ化されそうな雰囲気あります。

もちろんこれ以外の漫画がつまらないと言っているわけではなく「この中では特定属性に向けたキャッチー要素がある」みたいな感じで、それゆえあえて読むならオススメしやすいというやつです。

 

しょうもない百合マンガです(おい)

いや、これは褒め言葉で、百合マンガはしょうもないくらいがちょうど良く脳を溶かせるので、よいんですよ。

 

特にひねりなく楽しんでいるのは常人仮面とレッドブルーです。

前者はある主の異世界サバイバル(色々ネタバレ回避でざっくり)。後者は陰キャ格闘漫画で、両方好きめなジャンルですね。

 

 

 

 

ebookjapanでキャンペーン中。集英社のマンガなら50%OFF、新規の方ならあらゆるマンガが最大70%OFFで買える話

木曜(4月25日)までですが、ebookjapan という電子書籍サイトで、集英社50%OFFキャンペーン をやっています。

本記事で上げた作品だと集英社のものは「ハイパーインフレーション」の1作品のみですが、以前書いた僕の好きなマンガたちの中にあったりする

  • ドラゴンボール
  • Dr.STONE
  • 狂四郎2030
  • GANTZ
  • ジョジョ
  • HUNTER x HUNTER
  • ハチワンダイバー

このあたりも集英社です。今をときめくチェンソーマンや呪術廻戦、ヒロアカに週刊ジャンプからジャンプスクエアに移籍したワールドトリガーなどなど、「人気という話は聞いてるけど、追うかどうか迷ってるんだよね~」な作品を追うなら良いタイミングです。

気になっている方はいちどキャンペーンページを眺めて見て下さい。1冊はほしいマンガがみつかるでしょう。

 

他にも初回利用の方だと最大70%OFFクーポンが配られています(↑の50%とは併用不可なので、集英社以外の作品で欲しいものがあると使いたいところ)

↑の画像は、はじめてebookjapanを使う方限定の、70%OFF値引き上限2000円(購入金額2857円が857円で買えるということ)のクーポンが6回分も配られているという広告バナーです。

 

今回僕が紹介したマンガで気になるものがあれば、是非使って読んでみてほしいです。

とくに「☆」つきのものは強くオススメ。☆が無いものでも「2023年に読んだマンガは面白い作品が豊作だった!」と思える程度には好きな作品たちではあるので、紹介を読んで興味があるものがあればぜひぜひ。

 

 

 

関連:2022年の面白かった漫画まとめ記事

 

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