まえがき
今回僕が中古のゲーミングノートパソコンを買った日記てきなものと、それを買った理由、購入に至った過程を公開する記事です。
パソコンの購入をお悩みの方は「何を買ったか」よりも「なぜ買ったか」を見たいと思いまして、冗長ではありますが思考の流れを一通り記載しました。
記事最後の「まとめ」には、超ざっくりとパソコン選びの一般的な流れをまとめているので、冗長な記事を読みたくない方はそこまで飛ばして参考にしてみて下さい。
逆に言うなら、「一般論は重々承知してるから、なんでその上でそんなへんてこな選択肢を選んだんだ? それを選ぶ過程が、自分がPCを選ぶ時の参考になるかも……」とよりお悩み度が高い方は僕が選んだ過程も含めて、全体を眺めていただければ幸いです。
まえがき終わり。
というわけで、タイトル通り、中古ゲーミングノートパソコンをポチりました。
現状届くのを待ちの状態です。

ゲーミングノートパソコンはやめとけおじさんいわく「ゲーミングノートパソコンはやめとけ」と声高に叫ばれ続けている、呪われしゲーミングノートPCを……。
という茶番をはさみましたが、つまり今回買ったのは悪名高いゲーミングノートです。
というのも、(各所で見かけるゲーミングノートはやめとけおじさんはさることながら)僕自身が過去メインで使っていたパソコンは4台に渡りまして。ノート、ノート、ゲーミングノート、ゲーミングデスクトップという変遷だったんですが、3台目のゲーミングノートのファンの回転音が爆音で爆音が爆音だったので「二度と買うもんか!」とか思ったりしてたんですよね。
もちろん、言うまでもないようなゲーミングノートのデメリットである……
- 同価格のデスクトップに比べると性能が低い
- パーツの換装やメンテがし辛い
- 通常のノートに比べると重量が重い
あたりも考慮した上で、選択肢としては考えていませんでした。

とにかく音に過敏マンなので、ファンが「ファーーーン!」とうるさく回り始めると、脳内のくぎゅが「うるさいうるさいうるさーい!」とけたたましく叫び始めるのです。
というのもありゲーミングノートは選択肢の中になかったのですが、各所(youtubeでのレビューやら他の個人ブログでのレビューやら)での昨今のゲーミングノートの評判を見ると、2015年以降くらいのノートはそういった諸々の問題が色々解決されている……らしい。

ゲーミングノーパは進化したらしい。とのウワサ。かもしれない。(ウワサでしかしらない)
そんなに進化したのならば一度確認してみたいという気持ちがありつつ、今後の購入のことまで考慮した上で他にも色々と確認しておきたいことがあって今回、中古ゲーミングノートという怪しい橋を渡ってみました。
ちなみにそれで確認したいことは
- 中古でのパソコンはどんな感じ?
- 最近のゲーミングノートはどんな感じ?
- メルカリなどでの売却、リセールバリューを意識した運用はどんな感じ?
- 性能イマイチなノーパにおける最上位CPUであるi9はどんな感じ?
- 総合的に、今後ゲーミングノーパは選択肢に入れるべき?
あたり。これについては今後実際にノーパが届いてしばらく使ってみてからレビューを詳しく書こうと考えています。

まとめるとポチる段階では「2024年現在、中古の高性能ゲーミングノートってどうなの?」ってことが気になってたんですよね。
これらを確認したい欲求と、たまたまコスパ良く購入できそうなタイミングが重なったので、おもいきってエイヤと購入に踏み切りました。
とはいえなけなしのお金を無理やり絞り出しパソコンに回すことには変わりないので、選択自体はかなり時間をかけて慎重にしました。
んで、僕自身もそうだったわけですが、結構Youtubeでのパソコンの選び方動画的なものが伸びているのを目にしたので、「パソコンを選ぶ過程を知りたいひとも多いのでは?」と思ったので、パソコンを選んだ過程などをつらつらと書いていきます。
買ったもの
とりあえず今回買ったものを紹介します。
- Core i9-13900HX(CPUベンチマークのパスマークスコアが44968)(24コア32スレッド)
- メモリ32GB(16×2)
- RTX4060
- 1TB M.2 SSD
- WQHD解像度
の、中古ノートパソコンでした。お値段14万です。
新品の相場が23万くらいかと思われ(調べたところ、DELLにメモリ以外は同じでメモリが16GBのモデルが21.6万円程度で売ってたので。メモリ+16GBで+1.4万くらいかなと)ます。

中古ではありますが去年発売のハイスペックPCが4割引程度で買えたというのは非常に美味しいです。
フリマアプリ基準で言っても、(同スペックのPCをあまり見かけられなかったですが)見かけた値引き交渉が18万だったので、そのあたりが相場かと思われるためかなりよい買い物ができました。
んでまぁ僕が美味しかったかどうかという話は置いといて、どのようにこの端末を選択するに至ったか、という話をしていきます。
比較・検討対象
「買うかどうするか」で悩むと言うよりは、「買う」という前提に立った場合、一つの商品を眺めていても思考が始まりません。
複数の商品を比較検討して、はじめて「どれが優れている・優れていないか」が解ります。
というわけで、他にも検討していた機種があります。

ようするに購入の比較対象ですね。
ひとつめ、昨今コスパめちゃつよと名高い、日本HPの期間限定(3/8まで)セールで販売していたデスクトップ。
- Core i5-13400F(25979)(10コア16スレッド)
- メモリ16GB(8×2)
- RTX 4060
- 512GB M.2 SSD
以上のスペックで115,500円。
ふたつめ、中古ゲーミングノートの同価格帯(151,900円)のものをドスパラで買うと
- Core i7-13700HX(34463)(16コア24スレッド)
- メモリ32GB (16×2)
- RTX 4060
- 1TB
という感じ。

他にも目移りしたものはありましたが、最終的にはこの2つがライバルだと思ってどれを買うか考えていました。
まず思考のスタート地点は、今使っているパソコンへの不満からです。
もともと使ってたパソコンと不満点
もともと使っていたPC(購入前のメインPC)が2017年ごろにドスパラで買った
- i7 7700k(9794)(4コア8スレッド)
- メモリ8GB
- GTX 1070
- 500GB SSD
のゲーミングデスクトップです。
それにメモリを増設して48GBメモリにしたり、SSDやらHDDを追加したりはしていますが、基本はこれ。
今をもってしても、普段使い(ネットとかブログ書いたりとかまぁある程度最新のゲームでもフルHDプレイしたりであったりとかYoutubeみたりとかちょっとした画面撮影をしたりとか)では快適なスペックではあります。
が、例えば新しめなゲームを、WQHD解像度で動かすであったり、フルHDでも要求スペック高めなゲームを動かしつつ動画撮影をしたりすると、動作がしんどかったんですよね。
タスクマネージャーをみると、主に問題だったのはCPU。カクついたりする時は、たいていCPUが上限近くまで張り付いてたんですよね。GPUとかメモリとかは余裕がある状態で。

高画質ゲーム動かしつつOBSで録画したりしてると、OBSから「CPUが足りません!」みたいに怒られてました。
2年くらいまえ(つまり買って5年目くらい)からなんとなくそういう問題が起きつつあったので、CPU比較サイトで「どのくらいのスペックのを買おうかなぁ~」といろいろ考えていたわけです。
パソコンの芯は「モノ」ではなく「スペック」なので、まずは自分の要求を満たせるスペックがどの程度のパーツなのかを調査したわけですね。
結果的に今後も長く使うことを考えてCPUパスマークのスコアで言うと最低2倍以上、欲を言えば3倍以上のものが欲しいなぁと思っていました。

現在の僕のパソコンがスコア9794なので、ざっくりスコア2万以上が最低ライン、3万以上あれば嬉しいなぁという感じ。
というわけで、現状の不満点を解消するためにCPUが大幅アップすればまずはそれでヨシ、としました。
もちろんさらに欲を言うならばGPUが現行のものよりも大きく上がればよいとも思ってましたが昨今のGPU高騰なども考え、そちらは大きく欲を出さず。(欲を出せばいくらでも上があるので)
あとメモリは32で十分すぎると思ってました。
現状のPCでは16×2 + 8×2の48という中途半端に詰んでる感じですが、32でも余裕ありまくりという感じなので。(といって、CPUに余裕ができてボトルネックが解消されたらメモリを食う可能性もありますが……その場合は増設すればいいかなという感じ)
ゲームをインストールしまくったり録画しまくる関係からSSDはどうせたりないので増設&増設の前提であり、もとのSSDのことはあまり気にしていません。

とにかく「CPUがよわよわと感じることが増えてきたから、つよつよなCPUがほしい!」が出発点です
購入に至った思考プロセス
以上がパソコンほしいおじさんの、なぜパソコンがほしいと思ったか、現状の問題点でした。
パソコンでもなんでもそうですが、問題点「なにかに困っている」がスタート地点で、基本的にお買い物は始まります。
んで、まぁ今回は既に「つよCPUのパソコンがほしい(新しい比較的つよつよパソコンがあれば困りごとが解決する)」ということがわかっています。
なので、3月(他にも1,4,7,8,12月が大きいセールがあるなんて言われガチですね)ってだいたい決算セールやらがそこかしこでやってるので、良さげなところを漁りました。目についたのは楽天セールと日本HPのセール。
楽天セールに関しては0と5のつく日での購入でポイントが沢山もらえたり、「半額セール(3月11日1:59まで)」ってのがやっていて(元値が気持ち高いものが多いので実質3~4割引くらいと思っといたほうがいいですが)安くなっているため、特に楽天を主戦場としている人はお得に買えそうですね。
例えば(上の画像は楽天へのアフィリンクになっています)上のパソコンですが、先程比較に出した日本HPのパソコンとほぼ同じスペックで、若干安い(114,000円に数パーのポイントバック、仮に4%を実質割引としたら11万を切る)くらいです。

CPU同じ、メモリ同じ、グラボ同じ、容量同じで、値段は安い。
水冷なので(僕は水冷を使ったことないですが)、ウワサによると稼働音が空冷に比べると大きい(代わりによく冷えるので安定して高負荷の動作を行えるわけですが)という特徴があります。

と書いてから「なんか空冷のほうがファン爆音で回るだろうからおかしくね?」と思い少し追加で調べると、むしろ静かという話も……? それが正しいならば、結構現状の僕が新品のゲーミングデスクを買うならば、このPCをポチると思います。
「水冷のほうが動作音は静かな傾向がある」が正しいっぽいです。
つまり、空冷と比較し「動作音はうるさいけど高負荷時に安定してパフォーマンスを出せる」ということで、空冷と比較すると実用上の動作の快適さは上であるとも考えられます。
あとあとゲーミングPCらしいゲーミングPCでカラフルに光りそうで、それも嫌いなので個人的にはナシでした。(こちらも今確認すると、追加でお金を払えば光らせるオプションをつけることも出来るって内容で、デフォだと逆に光らないPCのようでした)

というわけで、改めてこのPCについて語るなら、トップクラスにコスパに優れた選択肢だと思います。
が、今回は色々と勘違いしてまして、別の選択肢を探すことに。
次に考えたのはセールをやっていた日本HPの似たようなスペックのパソコン。
今回は44%引きが目についたため、まずはこれを購入の基準にしようと考えました。
上述の通り、水冷のゲーミングなPCは諸事情により避けたかったので、他に良いものがなければ、これでいいか、くらいの感じで。
上述した日本HPのパソコンのスペックをそのまま引用
デメリットはパーツの入れ替えがちょっと普通のゲーミングデスクトップに比べるとやりづらいというウワサがあったりするので、メモリ増設したりSSDを入れ替えたりする人には向かないみたいなレビューは見かけましたです。

実際仕様表を見ても、M.2 SSDのスロットにもメモリスロットにも空きがないので、「増設(今あるものに追加)」ではなく「換装(今あるものと取替)」になり、元々入っていたパーツが無駄になります。
が、「フツーにそんなガチャガチャパーツとか変えない前提で、ロー ~ ミドルのゲーミングPCがほしい」って人は2024年3月7日現在でいうとどちらかで即決でもいいくらいお得ではありますね。
個人的にスペック的に満足かというと、うーん、まぁ、シンプルに性能だけ見るならば、パーツ交換しないという前提ならばメモリ32GB、SSD2TBはほしいなぁという要望はありますが、コスパが良いのは間違いないです。
一応他にもさらっと比較したのはドスパラ。
コスパが良いと言われがちなドスパラで、セール無し時に同スペックのパソコンを探したら16万以上はします。なのでそれと比べても圧倒的に安いので、上述の2択で間違いないなという自身を得ました。(逆に上述のコスパ良いパソコンがセールをやっていない場合20万近くすることを考えると、セールをやっていない通常時のコスパはドスパラが良いとも考えられます)
そうなると「どっちか買えばいいんじゃない? 特に水冷で高負荷安定動作が期待できるほうがコスパいいんじゃないの?」という声が聞こえてきます。
もちろん、普通であればどちらかで全く問題ないでしょう。

ただ僕が即決しなかった理由は2つありまして。
即決しなかった理由は、冒頭に書いた昨今のゲーミングノートがきになるという好奇心が満たされないってのと、CPUスコアが3倍には足りないので、長い目で見たときになんとなく物足りなそうかなぁと思ったから。
どちらも11~12万で買えるのはマジでコスパが良いんですけど、冒頭で書いた通り中古のゲーミングノーパという属性に強く興味をもっていたので、他の候補も確認。
そこで探し出したのが上述した中古2種。
とにかくCPUがある程度以上つよつよであることが今回の希望だったので、両方現在使っているスコア10000程度のデスクトップの3倍以上(i9で44968で、i7で34463)あるのが非常に心強いということで候補としました。
両方値段は15万程度なので、セールのデスクトップよりは3~4万程度高いです。

特に予算は決めてませんでしたが、11万くらいでそれなりに満足できそうなデスクトップを買えると考えたら、15万以内には収めたいなぁ~という基準で、なんとなく探していました。
デスクトップと比較したとき、フリマサイトでの売却のしやすさと、CPUスペックの上昇分、あとはメモリが倍あってキーボード&モニターも付属と考えると、仮に中古という欠点を差し引いても4万前後の価値は十分すぎるほどあると思いました。
検討中のノートPCを比較
一応ここまでのスペック的には完全にi9の方に軍配が上がるんですが、ネックはキーボードがUSキーボードであるのと、それに付随した海外をメインターゲットにしたPCであることの問題が発生したときの解決しづらさ。

だいたいなにか変なエラーを吐いたとき、変なパソコンだと解決まで遠回りになることが多い
なにより最大のネックはフリマサイトの個人売買であったこと。企業での購入よりは商品に問題があったときの対応がダルいってことですね。
つまり、個人売買でハイリスクハイリターン(スペック)なi9か、企業購入でローリスクミドルリターンなドスパラ中古って選択肢でした。
そこのリスクヘッジの思考プロセスは後述。
まずはスペック的な思考を続けて書きます。
続いてCPUを基準としたほかパーツとの兼ね合い。
CPUが良いものを選ぶと、それ基準の作業をすることになり、そうすると他のパーツが足をひっぱるかなぁと思ったり。

どちらのPCもGPUが将来的にボトルネックになりそうだなぁという不安はありました。
ノーパ基準で考えた時、CPUスコアが3.4万超えとほぼ4.5万は、上位と最上位クラス。
ただGPU(laptop RTX4060)は全体からすると中~中の下って感じなんですよね。
んでかつ今後の遊び道具として考えた時、GPUはそこそこ重要度が高い。昨今のAIやらの潮流を鑑みるに、RTX4060だといささかパワー不足感あるかなぁ、と。
ただ、現在AI生成の過渡期が故に安定サービスがなく、しゃあなしに各々のPCで動かすってのがガチるなら主流かと思うんですよね。
が、おそらくぼちぼち同程度以上の出力を期待できる、ユーザーのグラボスペックに依存せず出力するような使いやすいサービスも出てくるんじゃないかなぁという予想。(自由度はそこまで高くないですが、今でも普通にそういうサービスはありますからね。)

と、未来のこと、考えても結論を出しきれないことを考慮しはじめると、だいたいドツボにはまる
それも含めて、仮に今後「やっぱりつよつよGPUがほしい」となった場合に、ノートパソコンだと売却しやすいってのも割りと大きいメリットだとも考えていました。
現在のCPUスペック不足を解消しつつ、つよつよGPUが必要になるかもしれない将来的のリセールバリューを考慮してもノートはフットワーク軽いなぁと。
今CPU不足で困っているという問題の解消ができて、かつ1~2年つかっても10万以上の売却益は十分期待できるパソコンだと思ったので、将来さらにゴリゴリ動かすつよつよパソコンの原資にもできるかなぁという甘い考えがあったり。

とりあえず今の困りごとを2年くらい解決してくれれば、投資価値はあるかなぁという見積もり。
もちろん長く使えればそれにこしたことはない。
ただAIとかを考えなければ、本来の使用用途(というかゲーミングPCに期待する用途)というと、当たり前ですがゲームなんですけど……そこまで画質厨でもないので、画質落としてプレイすることにそんなに抵抗感はないんですよね。
んで、ゲーミング性能に着目するのであれば、今使っているGPUがドスパラの性能目安で1827でして、今のGPUでもゲームプレイ自体は画質を落として遊べないゲームもないので、これ以上のスペックがあれば特に大きな問題はないなという感じ。
これに関しては購入候補であるデスク版RTX4060でスコア2703、ノーパ版(LaptopGPU)RTX4060でスコア2530なので、どちらも現状の1.4倍程度以上はあります。
よっておそらくゲームプレイ部分での不満はでなさそうかなぁ。(といいつつ、Intelの新CPUのとかが出たり、AI関連でGPUの開発が推し進められていきなり飛躍的に進化して、それにつられて要求スペックが上がるという可能性も考えられるので現状のある程度ガバガバ予想でしかありません。ただそれを言ってると「時期が悪いおじさん」が一生「時期が悪い」と言ってくるので、あえて無視してます)

そんなこんなでGPUにはそこまでこだわらずに済んだのが、15万前後で収まる原因だったのかもね
ここで少しだけ話がそれますが、本来ノートパソコンを買うときに考えるべきことが大きく2つほどありまして。
バッテリーと消費電力についてです。
結論から言うと、今回のお買い物では「”ノート”パソコン」に期待するバッテリーや本体重量などもほぼ考慮していません。デスクトップのようにほぼ据え置くつもりだったので。
あと目安の消費電力と発熱(TDP)はノート組は55W、デスクトップは65Wってところも、ノート組が偉いかなと思ったり。認識違うかもしれませんが、TDPが低いということは発熱も少なく、発熱が少ないとファンの回転も控えめという話。もちろん電気代的な面でも優れているでしょう。
逆に言うならば、上述した携帯性やらゲーミング性能やらでちょっと欲を出すと(つまりi9に合わせるように最強クラスのGPUを選んだり、つよつよスペックかつ持ち運びをメインにするようなパソコンを選ぶと)普通に合計40万以上コースですからね。現在最強クラスのRTX4090だと、ドスパラスコアで4040と2.2倍以上の出力を期待できますが、i9-14900KFとの組み合わせで約56万円ですから。流石に手が出せない。
……というような思考プロセスから、ひとまず現在足りない要素を十分以上に補う中古でそれなりに動いてくれそうな本体2つにまで絞り、あとはフリマサイトでの購入のリスクさえ抑えられればそっちで確定かなってところですね。
そのリスクコントロールに関しては次の見出しで書くとして、一応事前に考えてた別パターンについてもさらっと触れておきます。
それなりに可能性が高かった、大きく方向性の違う別案
実はつい最近、コスパ超良さげなミニPCポチってたんですよね。
もちろん安いミニPCなのでスペック的にはそのまままるごと乗り換えは不可能。
同期コントローラーも(マウスとキーボードの複数PCの切替器)買って、現在のメインPCと作業を分業すればいいかな、と。
この4万前後で買えるミニPC(とそれに合わせた同期コントローラーとモニターをあわせて6万程度)でも、今のCPU(スコア約1万)以上のCPU(スコア15825)なので、GPU使わない作業をミニPCに投げれば十分動くと思い、ポチってました。

前述したとおり、現在PCパーツも大きく変化していくタイミングかなと思っていたので、あくまでつなぎとして使うような感じで(あとはシンプルにミニPCというものに興味があったというのもあるけど)
が、見事に初期不良個体を引きまして。
返送したあとにふと冷静になると「毎日使うものに常に我慢を強いられると、結構しんどいかなぁ」と思いまして。
あとは同期コントローラーのマウス移動が妙に引っかかる感じがあって、「2台のパソコンを1台が如く使う」のはできなくはないけどちょっとしんどいな、とも思ったため、別の選択肢の模索(=この記事で書いてきたパソコン探し)を始めました。

んでも昔18万くらいで買った、現メインゲーミングデスクトップと同等以上のCPUが入っているミニPCが4万しないで買えるって、時代は進歩したなぁ(遠い目)
ミニPCの初期不良さえなければ、多少の我慢をしつつ多分そんな感じの運用をしていたと思います。
普通にPCがほしいかたへの候補としても良い選択肢のひとつだと思っていて、3Dゲーム的なことをあまりやらず、とにかくコスパ良いパソコンを探しているって方は普通に選択肢としてかなりあり寄りのありだとも思います。
まぁパソコンって使い方が本当に人により多種多様なので、全人類にオススメとまでは言わないし、なんならウェブサーフィン、文書作成程度の本当に最低限な使い方以上を求めないのであれば、今ならN100というコスパ抜群CPU搭載の2万円程度のミニPCでもよいかも……という考えもあったり。
色々な意味で上級者むけだけどね。

今後N100を搭載したミニPCなんかも、試しにさわってみたいっすね。(こういう散財が良くない)
まぁ今回はそういった現在のメインPC+ミニPCの二台体制で近い将来出るかもしれない良パソコンへのつなぎという使い方ではなく、売却も視野に入れつつガッツリメインPCを買う、という方に舵を切ったよ、という話です。
買うときに注意したこと
ポチる前の最後の思考ですが、ドスパラの中古かフリマサイトの中古の二択で、悩んでいたわけです。
スペック的にはフリマサイトの方なんですけど、(先に書いた内容と重複しますが)お悩みポイントを再度書くならば「ハイリスクハイリターンな個人売買」か「ローリスクミドルリターンな企業サイトでの購入」か。
今回で言うリスクというのは商品の動作や保証の手厚さについて。
リターンというのは値段に対するPCスペックですね。

全ての性能がフリマサイトで買うPCのほうが優れていて、しかも安いという魅力。
ただリスクを完全無視することはできず、特にフリマサイトだと「面倒なことが起きたら果てしなく面倒」という絶望があります。
が、やはり(現在の懐事情的に)値段には勝てない。ので、できる限りそのリスクを減らすため、購入前の確認を厳重にしました。

あとは事前に買ったミニPCが初期不良起こしてたので、どうせダメな時はダメという諦めもちょっぴり判断に影響してたかも。
今の僕のフリマサイト観としては、フリマサイトのユーザーが成熟して、相場感がある程度ついているって感じです。
それ前提で眺めていたわけですが、そんな中でも今回購入に至ったパソコンはひときわやすかったんですよね。(繰り返しになりますが、相場で言うと19万前後って感じだと思ってました)
そのズレに「安い、ラッキー!」ではなく「あれ、なんか変なところでもあるのか?」という思考にどうしてもなってしまう。
なので、そういうひっかかりがあるものは、特に気をつけて色々チェックしたほうがよいな、と思っています。
実際何をしたかというと、まずは出品メッセージと、出品者の他の商品のチェック。
安い理由は「急いでまとまった金がほしい」とのことがざっくりと出品者メッセージに書いてました。
そのウラを取るために、他の商品も確認して、相場よりも安く出していることをチェックしました。

一応安く出品している理由には半分納得。
んで残りの半分は、「実は壊れているん(ジャンク)じゃないか」説。
その恐れを感じたのは、安いからってのもそうなんですけど出品者コメントの内容や写真が結構雑だったから。
ただそれだけで避けるには勿体ないというか、これに関してはむしろラッキーくらいに思いまして。
「もしかしたら高く売れる出品のやりかた(つまりキレイに撮影する方法であったり、ある程度売るためのテンプレ営業文てきなもの)を詳しく知らない」のと「(急いで金がほしいという購入者有利の立場で、悪く言うならば)足元を見れる」という安く買える条件がそろっていたからです。

とは言えそれは良い方に考えた時の話で。
悪い方に考えるならば上に書いた通り、実は壊れているんじゃないか説。つまり「本体状態が悪いのをごまかすために、明確にしていない」とも取れる微妙な状況でした。
だからこそ、しっかりとやりとりして問題なさそうなことを確認できれば、相場よりもかなりお得に手に入れられそうかなという目論見も生まれまして。
買う前の確認事項
事前に問い合わせでしっかり状態確認をしておけば、その回答がウソじゃなければ問題ないですし、嘘だとしたら運営からのなんらかの助け舟を貰える確率が上がるので、「怪しい」ところは潰しておこうと考えつつコメントを送りました。
コメントしたことは概ね以下の通り。
- 全体の写真・付属品の写真を詳細に(傷や破損がないか)
- スペックの写真を詳細に(商品説明に書いている内容に間違いがないか)
- 動作状況を詳細に(diskinfoなどでのディスクドライブの稼働時間など確認し、商品説明との齟齬がないか、そして故障を引き起こすような過剰な使い方をしていないか)
- 商品説明で曖昧な表現を具体的に説明してもらう
あたりです。

わざわざ「詳細」と書いているのは、どれもメーカーからの販売ではないので、やりすぎなくらいチェックするためです。
メーカーで買う時の「普通少なくともこうだろう」は通じない前提で、不安なところを一つずつ潰しました。
回答しやすいように(兼、変にごまかされないように)YES、NOで回答しやすいように質問していました。
例えばですけど「マイニングや画像生成AIでの出力などはしていませんか?」とかそんな感じで。ここらへんで長時間酷使されたことでパソコンの寿命が大幅に減っている可能性も高いので、特に意識して確認しました。
同じことを確認する場合でもダメパターンがありまして、「なにか負荷の高い作業を行いましたか?」みたいな質問は避けました。
まず「負荷の高い作業」という言葉の解釈に個人差がありますし、「やってないです」と言っても「(このパソコンでできうることは負荷は想定の範囲内だから『負荷の高い作業』は)やってないです」とかとも取れるわけで。

ここらへんで誤魔化したり、質問にちゃんと回答できてない出品者からは買わないようにするというのが、今回行った良き買い物をするための確認事項です。
まぁ極論言うといくらでもウソをつけますし、仮に使用状況などでウソをつかれても(酷使による短くなった寿命という)抱えた爆弾が最後まで爆発せず満足に使用できる(つまりウソに気づかない)可能性もあるので、結局は気休め程度ではありますが。
んでこれが最後のリスクヘッジですが、ノートパソコンで選んだ理由のわりと大きな理由の一つとして最悪ジャンクになったならジャンクで売れるってのもありますね。
なぜかほとんど動かないようなパソコンでも普通にジャンクで出回っている(そして売れている)のがフリマアプリの面白いところ。
もちろんデスクトップでも可能は可能ですけど、梱包や発送の大変さ、それにともなう発送周りの手数料の負担増、そういう背景も考慮すると気軽に売りづらいから使用時間が短いパソコンの入手も難しい……といった諸々の事情から、デスクトップは中古で売買することはあんまりないかなぁと今のところは考えています。
と、いうわけで、上述したようなことを考えつつ、最終的に購入に踏み切りました。元の出品価格は15万くらいだったんですが、細かく詰めていくと出品者メッセージとの齟齬が若干あったので、「その状態であれば少し値引いて貰えれば買いたい(意訳)」と伝え、結果的に14万にしてもらえました。

不具合さえなければめちゃくちゃ良い買い物をしたと言えるので、あとは商品の到着&動作確認まで待ちです。
まとめ
というわけで、パソコン購入の(思考)プロセスでした。
今回の購入はかなり例外的な処理が多数あったのでこれだけ長くなってしまいました。
普通にパソコンがほしい人への考え方をまとめると、ざっくり以下の通りになります。
パソコンがほしいときに考えるべきことの大枠
- 困りごと(やりたいこと)を特定する
- それを解消できる、良さげなものを見つける
- それを基準点として、より良い(自分に適した)ものを探す
って感じです。
困りごとというのはつまり、「今のパソコンではこれが厳しい」ってことであったり、やりたいことというのは「特定のゲームがやりたい」とか「とりあえずパソコンがほしい」とか。
そこを明確にしないと、一生どれを買うべきか決まりません。
んで、困りごと(やりたいこと)が明確になったら、それを解消できるものを探す。
その参考にはCPU(GPU)比較サイトなどを使って、「何を買えば動作的に足りるか」を調べる。
その上で、同じCPU(GPU)が搭載されたものにしぼり、より良い選択肢を複数の販売サイトから探す。

……という感じのことをやるわけですね。
今回は色々例外(僕の変な購入事情)があったので長くなったのですが、そういった特殊事例を除きだいたい上の手順で概ね満足の行くパソコンが入手できるはずです。
それでもようわからんひとにむけての解説と、僕が今回のPCを買う途中で見つけた良さげなPCを紹介
「と言われても、全くわからない!」というのならば、ゲーミング用途をあまり考えていないなら8万前後のノートパソコン、ゲーミング用途を考えているならば15万前後のノートパソコンを買っておけばまずまずハズれないでしょう。

わけわからんメーカーや家電量販店から買わなければ。
結局「1台目」が無いと、「何が足りないのか、何が足りているのか」がわからないので、あんまり考えつづけてもしゃあないんですよね。
スマホも「今持っているスマホより画面が大きい(あるいは小さくて持ちやすい)のが良い」とか、「今やってるソシャゲが重たくなってきたからもう少しハイペックなものがほしい(あるいはそこまでゲームとかやらんからハイスペックなのはいらず安く済ませたい)」とか、比較しないと考えるの難しいじゃないですか。
だからこそ、買ったあとになにか足りないことがわかれば売却してより良い選択肢を選びやすいノートが1台目にはオススメですね。
他にも「持ち運びの許容重量の確認」であったり、「とりあえず動くセット(画面、スピーカー、キーボード、マウス)が内蔵」であったり、とりあえず動く1台目としてはベスト。
「そう思ったならそれに向けて買い替えを検討」が結果的に満足度あがるでしょう。
その上でオススメするなら、通常使いならこれ
ゲーム用途ならこれ
をポチっておけば、ほとんどのパターンでスペック過剰(≒お金を無駄に払う)を避けつつ、通常使用で考えれば余裕を持った運用ができると思います。
一応売却はリスクヘッジ的な考え方での予防線であり、上記の2機種は「どうしてもスペック的にこれが厳しい」みたいな大きな問題も起こりづらい無難な択ですので、1台目のPCの場合はほとんどの方にはどちらかで良いと思います。
あとは極端な例……「とにかく最新最強のスペックが必要なんだ!」という最強志向な方や「とりあえずネットだけ見れればいいよ」というよわよわPCで十分な人には使えなかったりもします。そういった場合は選択肢がほぼ存在しないので。とにかく安いものor高いものを買えばいいだけです。
あくまで「ある程度のものをコスパよく入手したい」という人は、このように選ぶのだ、という話でした。
あとがき
というわけで、実はしばらーーーーーく考えていたパソコン購入思考も、これにて一旦終了です。

ま、最強のものを半年スパンで買いかえ続けないない限り常に「安くて良いもの」を探し続けているので、また遠くない未来、よきPCを探すことになるとは思いますが
昨今パソコンの所持率が下がっていると聞いたことがあるので、パソコンがほしいけどどう選べばわからないと考えている方も増えていると思い、個人的なPC選択のプロセスを公開してみました。
僕の場合パソコンのスペックアップの流れを確認するのはある種趣味的な側面もあるのですが、そういうのを考えなければたかが仕事(遊び)道具に悩む時間は勿体ないわけで。
そこらへんをある程度ショートカットできればいいなぁと思ったりしています。
僕としても昔ゲーミングノーパを買った時に比べるとスマホの普及により売買のハードルが下がったので選ぶ真剣さというか「ダメパソコンを掴んだら(売るのが大変だから)それと添い遂げて死ぬ」くらいの覚悟はなくなったってのは良い心持ちの変化でした。
今回購入したPCは、届いたあとしばらくつかって気が向いたらレビューしたいと思います。
楽しみ8割、(所詮個人買い売買なので)不安2割くらいで、届いたときに不調があったら世の中を恨む予定ですので、対戦よろしくお願いします(?)
コメント(承認制のため反映まで時間がかかります)