よくソシャゲの掲示板には「バイト(社員)」と呼ばれる存在が降臨する。
それが何かというと、ざっくり言うと「ガチャの結果が良かったことを自慢する人」の事だ。
例としては
「新しく出たレアリティが高いキャラクターをガチャで引いた!」
と画像付きで上げる人に対して、羨望と不信から「バイト乙」と揶揄されたりする。
ガチャの結果が良い=一般ユーザーとは思えない=運営会社のバイト(社員)
という考え方から生まれたのだろう。
じゃあなぜその「バイト」がいるのか?
本当にいるとしたら、バイトによって、運営会社にどんなメリットがあるのか?
結論を言うと、会社にとってメリットはある。
そして、今回の記事ではそのメリットを、心理学的な側面から考えていく。
バンドワゴン効果
wikiによると
ある選択肢を多数が選択している現象が、その選択肢を選択する者を更に増大させる効果。
ということで、例を交えつつ解説すると
「ガチャ引こうかな、どうしようかな」と迷っているユーザーが、掲示板で「ガチャ引いたぜ!」とバイトが報告しているのを見ると、「ほかにも引いてる人がいるなら、自分も引こうかな!」と引く。
そしてその引きが良ければ掲示板で報告して、さらにほかの人が引くという効果があります。
バイトがガチャを回す人の着火剤になっているわけです。
余談ですが、「モテるやつがモテる」ってのも、こういうところから来てるみたいです。
単純接触効果
wikiによると
繰り返し接すると好意度や印象が高まるという効果。
とのこと。
バイトが「最新の高レア引いたぜ!」と報告を上げることによって、それを見ていた人の脳にそのキャラが刻まれる。
そしてほかの人が「バンドワゴン効果」により続けてガチャを引き、当たった報告を上げる。
もともとあまり興味がなかったキャラだったとしても、何度も目にすることによって単純接触効果が生まれ、好感度が上がっていき「欲しい」と感じる。
これもバイトの「引いた」報告によって、ユーザーの欲が煽られたというわけです。
余談ですが、これは相手からの感情がマイナス値の場合は逆にマイナス値が増幅するそうです。
悲しいなぁ。
確証バイアス
「自分の都合の良い情報しか目に入らなくなってしまう」といもの。
例としては、掲示板に上げられた爆死したガチャ結果には目もくれず、当たりを引いた結果ばかり目にしてしまうということ。
「(爆死を見ず)こんなに引いている人がいるなら、きっと自分だって引けるに違いない」と、ガチャに対する心理的なハードルが下がるわけです。
単純接触効果と、バンドワゴン効果の相乗効果で、ついついガチャを回してしまうというわけですね。
バイトはその効果を狙って投入されるわけです。
余談ですが、DVから逃げられない人は「あの人はあんな良いところも昔あった」とこだわる傾向があります。
対策
あくまで、ガチャは確率であることをキモに命じる。
アイギスなら高レアを引く率が3%。
実装直後に「確率3倍キャンペーン」をやっていたとして、じゃあそれでどんくらい引けるかというと……
通常ガチャの中にある最高レアユニットが50体近くいる。50体のうち狙った1体を引く確率は2%。3倍でも6%。
ガチャ全体で最高レアを引く確率3%の中、狙ったユニットの6%を引く確率は0.18%
このサイトの計算機によると、出現率0.18%のガチャを200回やって、ひとつ以上当たる確率は30%程度。
200連回す人が100人いても、たった30人しかあたらんのだよ!
僕(天才)
皆引けてるからきっと僕も引ける!
ていうかみんな引けてるのに引けないわけがない!
3%とか関係ねえ、ガチャなんか引くか引かないかの50%でしょ?
ってオメガトライブの梶君のツレも言ってた。
バイトの実例。引きが良すぎる人の紹介
持ってないキャラの中で、拾うべきユニットを考える
プリム、イツキ、カスミ
少し前にスタートダッシュパックを買いチケットを使った所、イツキを引いて「ラッキーー!!」と思っていた
そして今日
バイトは僕なんだッ! 僕だッ!
バイトの引きは僕の引きだ!!
ブチャラティィィ、僕も引くよ! 引くんだよォーーッ!
僕に引くなと命令しないでくれーーッ!
あまりのうれしさに思わず僕の中に眠るナランチャが出てきました。
カスミやったぜ! バイトと呼ぶが良い。
ついでに10連はクーコ引きました。2枚目なんだよなぁ……。
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