くしゃがらのあらすじ、ネタバレ、感想【岸辺露伴は叫ばない】

荒木飛呂彦先生原作「岸部露伴は動かない」シリーズ。

その小説版「岸部露伴は叫ばない」の中の「くしゃがら」について、あらすじ、ネタバレ、感想を書いていきます。

 

実写ドラマを見てみて、小説版の岸辺露伴は叫ばないも読んでみたい方は初回100冊まで半額クーポンのあるDMMだとお得に買えます。

あらすじ 禁止された言葉「くしゃがら」

漫画家同士の出会い

漫画家である「岸辺 露伴(きしべ ろはん)」と、同じ漫画雑誌で漫画を連載している「志士 十五(しし じゅうご)」と、カフェでたまたま出会う。

十五は編集者に「禁止用語リスト」を渡されたと露伴に言う。

この規制は漫画が<芸術>から<商品>になるためのルールであり、枷だ。純粋な表現から、売り物へと変えるためのもの。

 

そんな禁止用語リストの中にたった一つ、見慣れない言葉があった。

 

「くしゃがら」

禁止用語リストの中に「くしゃがら」という言葉があった。

露伴も聞いたことがない言葉で、十五は編集になんの言葉か聞いたものの「使ってはいけない」とだけ返されたようだ。

許しがたいことだぜ、こいつは……。漫画家の武器は絵だけじゃねー。言葉もだ。(中略)気になった単語を<わからなかった>ですますわけにはいかねー。<使わないという使い方をする>ってことだからな。なんとしても知りてーワケだ。

十五はこう言う。露伴もそれに同意する。

 

いち表現者として、表現を規制されること。それは呼吸を止められるにも近い苦しさがあるに違いない。

という文章もあり、まさに十五は息を止められたがごとくもがくことになる。

 

知識の渇望とくしゃがら

露伴と別れたあと、十五は一か月の間「くしゃがら」を調べ続ける。

露伴が見て明らかに別人だと思うくらい様変わりするほどに夢中で「くしゃがら」を追っていた。

創作家の精神というのは、肉体から離れた位置に存在するので、多少の痛みや苦しみ、肉体の飢えには強いものだ。

だからこそ、精神の飢えは辛い。知識が満たされないこと。

 

そして露伴が心配するほどに、それ以外の事に手がついていないようだった。

苛つく十五とヒートアップしつつ会話をする露伴。

しかし、そこで十五の異変に露伴が気づく。

「その、口……いや、<喉>か? ……何が、出てきているんだ? それ……」

「…………………『くしゃがら』……………?」

 

十五はしゃべっていない。

しかし、喉の奥に居る<奇妙な何か>が「くしゃがら」と喋っていた。

 

ヘブンズドアと、ありえないもの

<ヘブンズ・ドアー>ッ!

奇妙な何かを見つけた露伴は、反射的に自身の超能力(スタンド)である、ヘブンズドアを繰り出す。

ヘブンズドアは相手の情報を本にして読む能力。

ごく一部の例外はあるものの、基本的には対象の情報の全てを本にして読むことが出来る。

 

しかし、本になった十五には、「袋とじ」がついていた。

露伴の本にする能力は「相手の全てを本にして読む」能力なので、袋とじなどは本来あり得ない。

そして、その袋とじのなかからは「くしゃがら」という声がして、まさにその袋を破ろうとせんばかりだった。

 

そのため露伴はヘブンズドアの第二の能力「本にした相手に書き込みをすることで、状態を変化させる」を使い、「くしゃがら」にかかわる記憶を全て削除するように書き込んだ。

 

しかし、「くしゃがら」という単語を書き込むことがどうしてもできなかった。

「禁止用語」……世界から禁止された言葉。

それは、「書き込みすらできない」、本当の意味で禁止された言葉だ。

超能力的に「禁止されているから書けない」「禁止されているから使えない」「だからどこを探しても『くしゃがら』について見当たらない」。

「くしゃがら」はそういうものだった。

 

露伴がそう気づくが、今まさに「くしゃがら」は十五の袋とじを内側から破って出てこようとしていた……!

 

ネタバレ注意! ネタバレ注意! くしゃがらのネタバレ。

ここからくしゃがらのネタバレです。

「くしゃがら(禁止用語)」自体を禁止することは不可能だったため、露伴は「一か月間の記憶を全て消し去る」という方法で、十五から「くしゃがら」を切り離す。それによりくしゃがらに浸食されそうにだったのを防いだ。

 

くしゃがらとはいったいなんだったのか。

露伴は一つの仮説を立てる。

<くしゃがら>という言葉…………意味など、そもそもないのではないか。

人の好奇心を刺激し、病原菌や寄生虫のように<伝播>していくこと。それ自体が目的であり……あれは一種の<繁殖>なのではないか。

しかしそうわかったとしても、禁止された存在「くしゃがら」は、人間の好奇心を餌に世界に広がってしまった。

 

止めどもない「くしゃがら」が世にひっそりと広まっているという不気味な印象を残し、物語は終わる。

 

くしゃがらの感想

世にも奇妙的な、こころに引っかかる終わりの物語です。

こういう、不気味な存在を描くのが荒木先生は抜群に上手く、特に岸部露伴は動かないシリーズの醍醐味と言えるでしょう。

  • 六壁坂の妖怪
  • 望月家の悪魔(?)
  • 電波を食べる虫

……そして、「くしゃがら」。

 

禁止されるとその状態から回避することを「心理的リアクタンス」なんていいますが、その人間の習性を利用して繁殖しようとする「くしゃがら」。

ある種、肉体ではなく精神への寄生虫のようなものです。

 

世の中に居るかもしれない。あるかもしれない。

つまりは身近に起こり得るかもしれないという感覚が、恐ろしさを増幅します。

 

瞬間風速的な恐怖はそこまででないものの、人生に暗い影を落とすような恐怖。こういったぞわぞわ感がたまらない一話でした。

 

あと単純にジョジョ好きとしては、原作っぽい会話を読んでるだけでテンションがあがりました。


 

ドラマから「くしゃがら」を見て興味を持った方は、原作小説の岸辺露伴は叫ばない、読んでみてはどうでしょうか。

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